2015/10/30
第550号【まず、売れ】
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■8割は1年以内に廃業
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中小企業支援の仕事をしている知人から聞いた話。
彼は公的機関に勤めていて、
創業希望者のサポートをしています。
その彼曰く、
「創業者の8割は1年以内に廃業している」そうです。
生き残るのは2割。
その2割のうち、3年後も存在する会社はさらに少ない。
新聞報道などではこういう事実を目にしていましたが、
実際に現場で創業者をサポートしている人からの、
生々しいコトバを聞いて、
あらためて思い知りました。
やっぱり、事業を起こし、
軌道に乗せるのは簡単なことではないのだ、と。
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■売れなければ、つぶれる
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廃業する理由は、
結局、想定した通りの売上が得られず、
資金繰りが苦しくなるから。
だいたい、
創業して半年でその山場が来るそうです。
どんなに素晴らしい商品でも、
どんなに素晴らしいビジネスモデルでも、
どんなに切れ味鋭い経営計画書があっても、
売れなければ、終わります。
これは、
大きな会社でも、小さな会社でも同じこと。
あなたの商品を欲しいという人がいて、
お金を払ってくれて、
何度もリピートして買ってくれるか、どうか。
起業成功のポイントはそこだけです。
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■起業時点で売れていることが大事
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多くの成功している起業家にインタビューしてきて感じるのは、
起業時点で、既に顧客がいて、
売上を確保している人が結構多い、
ということです。
計画を立てるとか、
起業の準備をするとかの前に、
もうすでに売れている。
売れているから、キャッシュが回る。
それを元手に組織を整え、
順調に滑り出すことができる。
経営計画も、
現状の顧客や数字をベースに立てられるから、
具体的で実現可能性の高い計画になる。
起業を考えているのであれば、
とにかくまず売ってみる。
売れたらOKだし、売れなければ再検討する。
本格的な起業はその後でいい。
シンプルだけど、
これはすごく重要なことだと思います。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではいかがでしょうか?
もしあなたが今、起業しようとしているのであれば、
まずはその商品やサービスを周りの人に提案してみてください。
あるいはWEBサイトを作って、
売ってみてください。
ブログやSNSで発信して、
興味にある人を集めてみてください。
その結果を冷静に分析して、
どうするのか判断してください。
チャレンジすることはとても尊いことです。
しかし、一発でノックダウンされてしまうような、
負けた時にダメージが大きすぎるチャレンジは避けるべきです。
リスクを最小限に抑えながら、
リスクをコントロールしながら、
やるべきことを全てやったうえでの、
勝つ見込みがある程度見込めるチャレンジをすべきです。
退路を断ってチャレンジをする前に、
まずは売ってみる。
まずは小さく実験してみる。
それで感触をつかむ。
それが大事です。
応援しています。
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■編集後記
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いよいよ、今年もあと2か月。
毎年思いますが、あっという間ですね。
さて、11月17日にセミナーを行います。
今回で38回目となる定例セミナー。
年内最後のセミナーです。
タイトルは、
「これで解決!小さな会社・スモールビジネスの戦略的経営術」です。
大企業とは異なった、小さい会社ならではの戦略や、
売上を伸ばすためのマーケティング、
小さい会社の経営者の役割や行動の仕方、
などについてお話しします。
日時:11月17日(火)19時~20時45分(18:30より受付)
場所:ウインクあいち 904会議室
(名古屋駅前)
参加費:3000円(税込)
定員:30名
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