2015/10/16
第548号【「もったいない」から始まる】
==============================
■フーデックスで金賞受賞
==============================
一昨日、株式会社エコバンクの酒井社長に会い、
起業に関するインタビューをしてきました。
エコバンクは、健康食品や美容食品を開発しているメーカーです。
最近販売を始めた「黒豆五郎」という黒豆を使ったオレが、
フーデックス2015という食の博覧会で「美食女子 ママの愛
グランプリ」部門で金賞を受賞。
今、ノリに乗っている企業なんです。
落ち着いていて穏やかな酒井社長ですが、
うちに秘めた闘志が時々見えて、
事業に対する熱い思いを感じさせてくれます。
今まで数々の商品を開発してきたそうですが、
今回の「黒豆五郎」で大きなブレークの予感がビンビンしている、
そんな感じの中でのインタビューでした。
==============================
■「もったいない」からスタートする
==============================
酒井社長が健康商品事業を始めたのは、
「もったいない」がきっかけだったそうです。
起業当時、捨てられるばかりのマグロの頭部から、
コラーゲンが取れることに目をつけ、
これを販売し始めたのそうです。
「もったいないから、私が売ります」と。
これが結構売れたそうです。
他にも、お茶メーカーがお茶を煮出した後、
捨てるだけのお茶っ葉から、
カテキンなどの成分がまだまだ取れることを知り、
これも「もったいない」から商用化。
そんな感じで健康食品の分野に参入し、
数々の失敗を経ながら、
今回の「黒豆五郎」で成功のチャンスをつかんだのだそうです。
「もったいない」が事業成長の原動力になっているのです。
==============================
■受付嬢はもったいない
==============================
最近ちょうど、放送作家であり脚本家の小山薫堂さんが書いた
「もったいない主義」という本を読んでいたところだったので、
酒井社長の「もったいない事業」はまさにタイムリーでリアルな
事例として僕に飛び込んできたわけです。
小山さんは「もったいない」という思いがアイデアを生むきっかけに
なることが多い、と言っています。
例えば、小山さんが経営する企画会社の受付は「パン屋」になっているそうです。
受付に受付嬢を配置するのはいかにももったいない。
そんなに受付の仕事が四六時中あるわけでもないですから
小さな会社だからそう人を抱えておく余裕はない。
しかし、なんらかの形で来客者の受付対応をする人は必要。
だったら受付をパン屋にして、
受付の仕事が無い時はパンを売ってもらえばいいんじゃない?
ということで受付嬢がパン屋店員を兼ねることになったそうです(笑)。
で、「うちの事務所、受付がパン屋なんです」というと、
すごく面白がられる(笑)。
企画会社としてはすごく「おいしい」わけです。
こんなふうに、
もったいないモノや人や時間を、
有効活用するためにはどうすればいいか?
と考えると、ユニークなアイデアが浮かんでくる、というわけです。
先述のエコバンクの酒井社長も同じように、
捨てられるだけで「もったいない」ものの活用を追求してきたのだと思います。
==============================
■自分レベルの視点で
==============================
自分レベルではいかがでしょうか?
何か新しい企画を考えるとか、
新しい商品を開発するとか、
新しい事業を始めるとか、
そういう時、何もないところから発想するのかなり難しい。
でも、
あ、あれってもったいないな~とか、
これってもっとこうすると絶対よくなるのに、もったいない!
ということに日頃から目をつけておいて、
それを上手く機能させるとか、
何かと組み合わせて新たな用途を生み出すとか、
そんなふうに発想していくと上手くいきそうな気がします。
あなたの周りの「もったいない」を探してみる。
それが事業飛躍の種になるかもしれません。
今日も、応援しています。
==============================
■編集後記
==============================
最近グッと寒くなりました。
秋が深まってくると、
あちこちでお祭りが行われたりして、
週末が楽しみになってきますね。
あ、今年のハロウィンはどうなるんでしょうかね。
昨年のように盛り上がるのでしょうか。
その辺も楽しみですね・
メールマガジンmail magazine
最近のメルマガentries
コンサルプランconsulting plan
情報発信information