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豊田礼人の基本的な考え方を
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2005/05/06

第3号 ソニーが教えてくれたこと

ゴールデンウィークも終盤ですね。
今年は奥さんがツワリのため、ひたすらウチに引きこもって
いました。

引きこもって、分かったこと。
→人間は、暇だと食べる。
→そして、太る。  涙

■ブランドの強さとは

先日、日経BPコンサルティングが実施した
「ブランド・ジャパン2005」が発表されました。

これは、インターネットを通じてさまざまな項目の
質問を企業や消費者に投げかけ、ブランド力を計り、
ランキングにしたものです。

ビジネス市場(企業人からみた総合ランキング)での
第1位は、前年に引き続きトヨタ自動車。前年2位の
ソニーは3位に後退しました。

トヨタ自動車は、「先見力」「人材力」で他を圧倒し
ました。ハイブリッド車の「プリウス」への取り組み
が評価されたことが効いたようです。

一方、コンシューマ市場(消費者からみた総合ランキング)
では、ソニーが前年の2位から1位に浮上しました。

ソニーはここのところ業績が低迷していたので、企業人から
見た場合、「ソニーもちょっとお疲れモードか?」という
評価があったのでしょう。ランキングは落ちました。
しかし、消費者は違った目で「ソニー」を見ているようで、
消費者ランキングでは1位に上昇しました。

片平秀貴氏(丸の内ブランドフォーラム代表)は、
「ソニーの1位には、多分に消費者の期待値も含まれている」
と分析しています。

その証拠に、消費者の「最近使っているランキング」では、
ソニーは50位にも入っていないのです!

つまり、最近はヒット商品もなく、家庭ではソニー製品が
使われていないにもかかわらず、ブランドイメージはむしろ
上がっている、という不思議な現象が起きているのです。

■「ソニー」が教えてくれたこと

つまり、ソニーブランドは相変わらず強い。
アップルに「グッバイMD」といわれちゃっても、
まだまだ強い。

このソニーの事例は、私たちにすばらしいヒントを
与えてくれているのではないでしょうか。

それは、常日頃から強いブランドを構築し、自分の
ファンを作っておくことの重要性です。
そうしておくと、少々のスランプや失敗があっても
まわりは大目にみてくれる!ということです。(言い過ぎか?)

ピンチの時には、逆に「がんばれ!!」と応援して
くれさえするのです。

私ごとですが、
印刷会社にいた時、大きなミスをして、お客さんに
迷惑をかけたことがあります。私のミスのために、
お客さんが、彼のお客さんに頭を下げなければならない
状況をつくってしまったのです。

自責の念にかられ相当へこんでいる私に対し、
信じられないことにそのお客さんは、まるで何事も
なかったかのように、笑って許し、そして励ましてくれました。

これも「トヨタブランド」のおかげだ、というのは
大げさかもしれませんが、日ごろの私の行動が、多少なりとも評価
されていた結果かな、と勝手に思っています。

私たちは、目の前の仕事を一生懸命やるだけで、ブランド
を強くすることができます。

必ず、その努力を見てくれている人が存在するのです。

そして、あなたがピンチに陥ったとき、静かに手を
差し伸べてくれるのです。

(第3号終わり)

●ちょっと一言

ハリウッドスターをはじめ、最近のセレブは「エコカー」
に乗ることが流行らしいです。
私も昔はスポーツカーに憧れましたが(スーパーカー世代なので)、
近頃はプリウスが気になってきました。
時代が変わると、かっこいいものの基準も変わるんですね。

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