2015/04/03
第520号【起業力とは客の望みを察知する力】
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■パチンコ学生から金融機関へ就職
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学生時代はパチンコばかりやっていた牧野さん。
大学卒業後の進路として
地元の大手金融機関を選びました
なぜそこに就職したのかと問われれば、
「家から近いし、地元の学生が受ければ受かる会社だから」
そして、引き続き地元でパチンコをやりたいから(笑)。
そんなユルい理由で就職した牧野さんですが、
営業職に配置されるとメキメキと本領発揮。
理事長賞(いわゆる社長賞)を何度ももらうほど、
営業のエキスパートとして頭角を現したそうです。
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■お客さまの冷蔵庫をあける営業マン
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なぜ、営業で成果を上げられたのですか?
僕の質問に牧野さんはう~んと少し考えた後、
「私、相手のことを知りたくなるんですよね」
と言いました。
相手であるお客さまがどんな人なのか?
どんな家族構成なのか?
どんなことに興味を持っているのか?
何に困っているのか?
人見知りすることなく、相手に興味を持つ性分。
相手の気持ちを敏感に察知し、
懐に飛び込んでいく姿勢。
これが営業で成果を上げることにつながったのだとか。
金融機関で営業職として外回りをしていたころは、
お客さまの家に上がりこみ、
勝手に冷蔵庫をあけて冷えた麦茶を飲んでいたそうです(笑)。
そこまでお客さまと懇意になって初めて、
預金のお願いをするなど、
仕事の話ができるのだそうです。
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■起業力とは相手の望みを察知する力
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現在、牧野さんは「ファンプレイス」という、
ペットのトリミングサロンを多店舗展開するベンチャー企業を
率いています。
ファンプレイス→ http://fun-place.vivian.jp/index.html
事業内容が高く評価され、
投資家からも注目されている気鋭の起業家です。
ペットのトリミングサロンというBtoC事業を始めると、
いろんなお客さまと大量にコミュニケーションする必要があります。
そんなときも、
このお客さまは何を求めているのか?
何に困っているのか?
どうすれば喜んでくれるのか?
ということにフォーカスするそうです。
ここで金融機関で身に着けた営業力、
コミュニケーション力が生きたそうです。
起業家にとって重要なこと。
それは、
相手が何を求めているのかを鋭く感じ取る力なのだ、
と思います。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではいかがでしょうか?
僕たちは、顧客とできうる限り親密になり、
お困りごとについて何でも相談に乗ったり、
時にはこちらのお願いを聞いてもらえるような関係を築いているでしょうか?
勝手に冷蔵庫をあけてお茶を飲んじゃえるくらい(笑)。
親しき仲にも礼儀あり。
ビジネスとして関係性に一線を引くことも大切です。
でも時には、
お客さまに苦笑いされるくらい、
踏み込んでいっちゃってもいいのかもしれません。
その方が、お客さまも喜ぶ場合もあるでしょう。
よそよそしいビジネスライクな関係よりも、
時には迷惑かけてもいいかもしれない。
それが関係を強固にすることもある、
と思います。
一歩踏み込む勇気を持とう。
牧野さんのように。
応援しています。
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