2015/03/27
第519号【高級車よりも大事なもの】
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■高級車を捨てた
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先日インタビューした伊藤建設工業の伊藤社長から聞いたお話。
伊藤社長が解体業を営む父親から会社を継いだ時、
売上計上漏れを税務署に指摘され、
それに追い打ちをかけるようにリーマンショックに襲われたそうです。
会社には瞬く間に6億円の借金ができてしまいました。
そして、
父親は心労で、
息子に会社を譲って間もなく逝ってしまった・・・。
借金とともに残された伊藤社長は途方にくれました。
しかし、立ち止まっていても、何も変わらない。
勇気をもって前に進むしかない。
伊藤社長は仕事が減ったことで出来た時間を使って、
父が残した「無駄なもの」をひとつずつ整理していったそうです。
無駄に広い倉庫、
使っていない駐車場、
売れない在庫、
そして分不相応な高級車・・・。
これらの無駄を捨てていく中で、
伊藤社長は自分を見つめ直し、会社を見つめ直したそうです。
そして、高級車を捨てた伊藤社長を見た社員たちは、
社長の中の「本気」を感じた。
これで会社は、過去に例をみないほど、ひとつにまとまったそうです。
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■5期連続増収増益
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無駄をそぎ落とし、筋肉質になった会社は、
激減した売上でも利益が残せる体制を築くことに成功。
さらにマーケティングと営業を強化し、
新しい案件も徐々に増えていく。
そして今季まで、5期連続で増収増益を達成したそうです。
社内はひとつにまとまった。
社長は収支をオープンにし、
利益は年4回のボーナスで社員に還元しているそうです。
この3月には社員旅行を復活させ、
社員はもちろんその家族も一緒にディズニーランドに行ったそうです。
途方に暮れた状態から、
ひとつずつ整理しながら、
伊藤社長は前に進み、
見事復活を遂げたわけです。
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■目の前のものから、ひとつずつ
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やらなくちゃいけないことがたくさんあり過ぎて、
途方に暮れてしまい、半ばパニック状態に陥り、
動けなくなってしまうことって、ありますよね。
そんなとき、
全てのことを一気に片付けようとしても無理な話で、
とにかく目の前にことをひとつずつ片づけていくしかありません。
やらなければいけないことに押しつぶされそうになっても、
ひとつ片付くと、少し楽になります。
その勢いでもう一つ片づける、もっと楽になります。
そして次のひとつ、と動いていると落ち着き始め、
パニック状態だった心も静まり、
やれそうな気持ちも芽生えてきます。
目の前のやるべきことを全力でやり、
無駄なものは捨てる。
当たり前ですが、
窮地から抜け出すためには、
これを愚直に続けるほかにないのだ、と思います。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではいかがでしょうか?
例えば、部屋の整理整頓の話。
部屋が散らかっている場合、
その人の頭の中も散らかっている、といいます。
散らかった部屋をひとつずつ片づけていくと、
散らかっていた頭の中も整っていくそうです。
これは、お掃除会社、アクションパワーの大津たまみ社長の言葉です。
目の前のモノ、目の前のコトを
ひとつずつ片づけていくと、不思議と頭の中も片付いていく。
そしてスッキリして、落ち着いてくる。
やらなければいけないことで押しつぶされそうなとき、
とにかく、目の前の事に集中する。
無駄なものは思い切って捨てる。
そうすると、大事なものが見えてくる。
僕も、最近散らかり気味な机の周りを片づけてみます。
そして大事なことに集中したいと思います。
ぜひ、あなたも。
応援しています。
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