2015/02/13
第513号【コア・コンピタンス経営とは】
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■AJドリームクリエイト
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以前、レイマックプレスでインタビューをさせて頂いた、
AJドリームクリエイト(旧社名味和居ダイニング)の蓮川社長が
名古屋のテレビ番組で大特集されていました。
蓮川社長は、
実家が居酒屋をされていて、
自らも居酒屋で起業した、名古屋発の起業家です。
蓮川社長が起業して数年たったとき、
ある遊休地を活用しないか、という依頼が舞い込んだそうです。
考えた末、期間限定でホルモン専門店をオープンしたところ、
これが大ヒット。
このホルモン業態で多店舗化し、成功の階段を駆け上がりました。
ホルモン店以外にも、肉料理をメインにしたバルや、
炭火焼肉の店も展開しています。
最近は、
昔から名古屋で親しまれた「味噌トンちゃん」を
戦略商品として押し出し、注目されています。
番組内では「味噌トンちゃん」を大手スーパーと
共同開発して販売する取り組みも紹介されていました。
僕がインタビューした時におっしゃていたことを
どんどん実現されていることに驚き、
そしてとても嬉しく思いました。
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■「肉のことなら任せて」がコア・コンピタンス
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番組内で蓮川社長は、
今日の躍進について、
「コア・コンピタンス経営によるものだ」、
とおっしゃっていました。
コア・コンピタンスとは、
会社の核となる強みのことです。
蓮川社長のAJドリームクリエイトのコア・コンピタンスは、
肉に関する調達ルート、加工技術、調理方法など、
あらゆることに高いノウハウを持っていること。
新しい店舗業態を開発するに当たっては、
このコア・コンピタンスから絶対に外れないことを念頭に置くそうです。
競争が激しく、市場も縮小傾向にある外食業界で、
次々と成果を出している背景には、
「強みを活かす」という基本に忠実な経営スタンスがあったのだと思います。
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■あなたのコア・コンピタンスは何か?
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本業の業績が落ちてきて、
新規事業を模索するとき、
「自社のコア・コンピタンスを活かせるか?」
という問いかけは非常に重要です。
本業に手詰まり感があり、
まったく新しいことをやりたくなる心理は理解できますが、
自分たちにとって新しくても、
その分野には先行者が存在します。
自分たちのコア・コンピタンスを活かすことなく、
そういう競合者と戦うのはかなり危険な賭けになります。
自社のコア・コンピタンスは何か?
それを活かせる事業は何か?
どの市場をターゲットに設定すべきか?
あるいは、今始めようとしている事業は、
コア・コンピタンスを活かせるか?
これらを一度棚卸ししてみることが重要です。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではいかがでしょうか?
僕は経営コンサルタント業で起業したわけですが、
起業当時、
自分のコア・コンピタンスをほとんど活かすことなく
事業を始めてしまいました。
だから、最初は仕事が取れず、苦労しました。
途中から、自分が印刷会社出身であり、
印刷会社やデザイン会社の仕事については良く分かる、
ということを再認識し、
これをコア・コンピタンスとして事業展開しました。
これで事業が軌道に乗り、
コンサルティング実績を積み重ねることができ、
印刷会社以外のクライアントも獲得できるようになりました。
コア・コンピタンスを活かして、専門化すること。
それによって実績を積み上げ、
その実績を土台にして、次の展開を図ること。
このステップが重要です。
さて、あなたのコア・コンピタンスは何ですか?
それを活かした仕事をしていますか?
一度、考えてみてくださいね。
応援しています。
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