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豊田礼人の基本的な考え方を
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2007/08/03

第120号【お客さんに育ててもらおう!】

いよいよ夏本番ですね!お中元でメロンを5個も頂き、毎日至福の
時を過ごしている豊田です。でもメロン食べるとノドがイガイガし
ませんか?それがきっかけで夏風邪引いて、「やってもうた~」とな
らないように気をつけます。(この「やってもうた~」は先日のセミ
ナーで隣に座った関西人が言っていた言葉で、今マイブームです)

ではでは、本日のメルマガをどうぞ!

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■お客さんに育ててもらう
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先日、木戸一敏さんのセミナーに出席し、「あなたレター」の書き方
を学びました。「あなたレター」とはつまり、自分が発行するニュース
レターのことです。ニュースだけだとつまらなくて読んでもらえない
ので、「あなた」のことを書きなさい、というものです。

このセミナーで木戸さんが言っていたことで印象的だったことは、
「下手なレターの方がお客さんは反応する。下手だからこそ応援した
くなるし、上達していけば、自分が育てたのだ、とお客さんは満足でき
るからである」という言葉です。

確かに、最初からソツなく完璧な人よりも、荒削りだけど一生懸命
さが見える人の方がついつい応援したくなります。そして、自分が応
援することでその人が成長していけば、「育てる楽しみ」も得ることが
できます。

人間には、「育てたい」という欲求があるからです。

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■2番手好き
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1番ではなく、2番手をあえて応援する、という考えを持つ人もいま
す。

昔、auのTVCMで、マラソン選手を誘導する警察官役の俳優(確か
浅野忠信。あれ、永瀬だっけ?)が、1番のランナーをわざと邪魔して
「オレ、2番手好きだから」とニヤけるCMがありました。

これも、ドコモの後塵を拝するauが、2番手好きな消費者を取り込
もうというプロモーション戦略です。イチロー選手もかつて日産自動
車のCMに出演した理由について、「2番手を応援したいから」と発言
していました。

上を目指して頑張っている会社や人を応援したい気持ちって、多くの
人が持っている感情なのでしょう。その会社を応援することで、「育
てる」醍醐味を味わうのです。

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■「一生懸命」が最低条件
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インディーズ系のバンドや売れないミュージシャンのファンにあえて
なり、「育てる」過程を楽しむ人もいます。駆け出しのホストに貢ぐ
女性も、「育てたい」ニーズを持っている層ですね。

売れてしまったら口も利けないかもしれない金の卵に、初期段階から
近づき、経済的に支援することで関係を深めて、将来の成長に期待し
ます。将来性のあるベンチャー企業を探し出して出資し、上場させた
後に株の売却益を狙うベンチャーキャピタルも、同じ考え方ですね。

経済的な見返りは当然期待します。しかしそれだけでなく、ともに
夢を見て、成長していく過程を楽しみたいという欲求も強いのだと思
います。

とは言っても、応援してもらう側に「一生懸命さ」が見えない場合、
こういう支援者は現れません。売れない芸人でも、汗びっしょりで営
業している姿を見るからこそ、応援したくなるのです。同じように、
ベンチャーキャピタルも経営者に事業への熱意が感じられない場合は、
ビジネスモデルがどんなに素晴らしくてもお金は出しません。

話は飛びますが、僕がやった最初のクライアントと契約する時のプレゼン
は、荒削りそのものでした。しかしそのクライアントは僕の「意気込み」
を買ってくれました。プレゼン内容は今振り返ると、本当に「まだま
だ」の内容です。

崖っぷちの僕を救ったそのクライアントの経営者も、「こいつと一緒に
自分も成長したい」と思ってくれたのかもしれません。

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■自分レベルの視点で
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1歳半の息子を見ていると、日々成長していることが良く分かります。

ある日突然、スプーンが使えるようになる。ある日突然、歩き出す。
ある日突然、「ママ」と言う(パパとは言わないけど)。

親として、良い方向に成長するようにとあれこれ考え、奥さんと話し
あって気づいたことを実行したりします。また、子供が将来生きてい
く世の中についてあれこれ考えます。「こんな日本でいいのか」とか
「地球温暖化は止まるのか」などなど。

こういう過程で自分も少し成長していくのかな、と感じています。
子供を成長させることで、自分はもっと高位の視点で物事を考えたり、
行動することによる成長です。

相手を成長させると自分も成長できる。

社員を成長させることで、社長自身も成長する。
取引先を成長させることで、自社も成長する。

願わくば、「育てたい」とお客さんに思わせる会社になりたいですね。

盆休み、墓参りしながら考えてみましょう。

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■今週の一冊  「コンサルタントの現場力」 野口吉昭 著
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コンサルティングのやり方の一つとして、いきなり顧客とケンカする。
そしてその後は「飲みニケーション」(死語)。こういうやり方がで
きる、敏腕コンサルタントが書いた本です。このスタイル、少し憧れ
ます。少しですけど。また、現場で鍛え上げられた実践的なコンサル
スキルは、コンサルタントだけでなく、経営者や一般社員も学ぶこと
が多いと思います。新書サイズで持ち運びやすく、読みやすい一冊で
す。
興味のある方はコチラカラ↓
https://www.raymac.jp

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■編集後記
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暑中お見舞いハガキを出しました。年賀状だとその他大勢の中に埋も
れてしまいますが、暑中お見舞いは出す人が少ないので、きちんと読
んでもらえる可能性はグンと高まります。そうです。暑中見舞いは隠
れた販促ツールなのです。送った数人の方から「面白い暑中見舞いで
した!」と褒めてもらいました。うれしいですね。読者の皆様の中で、
そんな豊田の暑中見舞いが見てみたいという方は、info@raymac.jp
まで、住所を書いてご連絡ください。夏のお便りを発送させて頂きます。
文通しましょう。

(第120号終わり)

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