2007/07/13
第117号【普通じゃいられない?】
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『サンボーがいたらな~と願う仲間に捧ぐ』サイト
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■近所の名店?
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近所にいい感じの家具屋さんがあります。
先日ふらりと入ってみたら、表からの印象よりも店内は広く、また、
迷路のようにくねくねしていて、宝探しのようなワクワク感があります。
家具とインテリアの小物が感じよく陳列されており、惹きつけられま
す。掃除も行き届いており、清潔感もあります。平日なのに、お客さん
も結構入っていて、立地の悪さから考えると、驚異的です。
一見普通の家具屋さんですが、細部に渡って気が配られ、知る人ぞ知る
特別な家具屋さんになっているのです。
周りの店舗が閉鎖していく中、ひとり気を吐いているお店です。
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■工夫が独自性を生む
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ITを駆使した画期的なビジネスモデルで急成長するベンチャー企業
がある一方で、昔からのスタイルでしっかりと稼いでいる企業もあり
ます。
むしろ昨日の日経新聞では、ベンチャー企業が急成長したために資金
繰りが悪化し、倒産するケースが増えていると報じています。
扱っている商品や、売り方に新規性が無くとも、その商売に工夫を積
み重ねることで、他には無い独自性を生み出し、付加価値の高い商売
をすることは可能です。
大型自転車専門店を約130店展開する「あさひ」の下田社長は、高
校卒業後、玩具店を開業し、後に自転車店に事業転換しました。自転
車という平凡な商材で、ホームセンターやスーパーに打ち勝ってきた
要因は、顧客へのサービス精神を徹底したことにつきるのだそうです。
開業当時は「自分のファンを一日に5人つくる」と決め、店の前を通
る人に片っ端から声をかけ、進んで空気入れをするなど親切なサービス
を実践したそうです。これが顧客の心をつかみ、驚異的な売上を達成
していき、今では年商170億円の企業へと成長しました。
自転車で170億円稼ぐって、ほんとにスゴイと思います。
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■自分レベルの視点で
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京セラの稲盛会長は著書「アメーバ経営」の中で、次のように語って
います。
「企業経営を安定させようと思うのなら、たとえ技術的にさほど優
れていなくとも、どこでもやれるような事業を優れた事業にすること
が大切である。
つまり、誰もがやれるような仕事をしていても、あの会社は一味違う、
と言われるような経営をすることが、その会社の真の実力なのである。」
先の家具屋さんも、自転車のあさひも、特別な商品を売っているわけ
ではありません。どちらも市場としては成熟しきっている業種です。
しかし、どこでもやっているような事業を、自社独自の工夫で優れた
事業にしているからこそ、お客様に支持されているのです。
* * *
あなたの仕事はどうですか?
あなたの事業はどうですか?
あなたの独自性が出ていますか?優れた仕事に磨き上げていますか?
僕も週末、点検してみます。
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■編集後記
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昨日は名古屋にもスゴイ雨が降りました。車で移動していたので、視
界が悪く、ちょっと怖かったです。次のアポイントまで車の中で少し
本を読んでいたのですが、フロントガラスに打ち付ける雨を見ながら
しみじみしてしまいました。雨の中のつかの間の読書タイムでした。
(第117号終わり)
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