2010/08/09
ナビタイムのフリーミアムモデル
経路検索サービスで急成長するナビタイムジャパン 。
この企業の収益源は大きく2つ。
1つは広告収入。地図上に飲食店などの情報を載せる販促サービスです。
例えば、名古屋駅付近でイタリアンを食べたいと思った人が検索すると、ナビタイムに広告出稿したイタリア料理店が検索表示されます。地図情報も同時に表示 されるので、その人はそのお店に行く動機を高めます。新規客を獲得できるお店などはメリットを感じ、広告料を払う―――。
もう1つは有料会員から得られる収入。
ナビタイムでは、無料でもサービスを利用できます。例えば、簡単な経路検索などは無料です。
しかし、トータルナビと呼ばれる、徒歩ルートや最寄り駅の出入り口番号、何両目に乗るのが便利か、などの細かいナビ情報は、有料会員にならないと利用できません。そこで無料利用者と差を付けています。ちなみに料金は月210円~。
ナビタイムの有料会員は420万人で、同社のサービス利用者全体の10%に当たるそうです。逆に、90%は無料版利用者ということ。
つまり、90%の無料利用者にかかるコストを10%の有料会員でまかなうモデルです。
ベストセラー「FREE(フリー)」では、このモデルをフリーミアムと読んでいます。同書では、5%の有料ユーザーが残りの無料ユーザーを支える「5%ルール」を紹介していますが、ナビタイムの場合はそれが10%というわけです。
広告モデルとフレーミアムモデル。
どちらも、フリーを活用してビジネスを成長させる代表的なやり方です。
これからの時代、フリーについては多少なりとも中小事業者も考えていかなければなりません。
もちろん僕自身の事業でも参考になることがたくさんありそうです。
●追伸
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