2010/05/14
第265号【変えにくいものを変えてこそ戦略】
ショッピングセンターにいた占い師に、「1月と5月に良いことが
ある!」と言われて楽しみにしていたら、1月は年賀状のお年玉抽
選で『切手セット』が当たりました。さて5月は・・?(期待して
ませんが笑)
(連続265週間、無休で発行しています。まだ寒いですね。)
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■好決算が続く大企業ですが・・
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日産が2期ぶりに最終黒字に転換したそうです。
(日経 2010年5月13日朝刊より)
2010年3月期の連結決算で、最終損益が423億円の黒字になった
模様。ちなみに営業黒字3116億円で、売上高が倍以上のトヨタ自
動車(1475億円)を抜いたそうです。
中国市場の伸びなどが寄与したそうですが、その好業績の大きな要
因は、2万人の人員削減。これで4000億円近いコストをカットした
とか。
新聞にはにんまりとしたゴーン社長の写真が掲載されていました。
人員削減で利益を確保したその顔は、なんだかいつもより増して恐
く見えてしまいました。
人を切って利益を残せたとしても、会社としての力は確実に後退し
ていると思います。
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■まともな戦略があるのか?
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「変えにくいものを変える時にこそ、戦略が必要である。労せず変
えられるものには、戦略など必要ない」
と言ったのは、経営戦略の権威、神戸大学大学院教授の三品和弘
先生です。これに従えば、日産を始めとして、人員削減で好決算を
確保した大企業に、まともな戦略があるとは思えません。
コストの最大要因である人件費を削減すれば利益を残すことができ
る。こんなこと、中学生でも分かります。これは戦略でもなんで
もなく、小手先の愚策だと思います。
削るものが無くなった今期、多くの企業たちはどんな業績を残せる
のか。注目したいです。今期は企業の戦略構築力が試される年だと
思います。
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■今、戦略を練り直そう
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好決算が相次ぐ大企業に比べて、中小企業は厳しい状況が続いて
います。
なぜなら、中小企業は人員削減をするのが容易ではないからです。
すでに、ギリギリの人員で仕事をしている、生活を抱えている社員
を簡単に解雇できない、景気が回復するまでなんとかみんなで頑張
りたい、と思っているからです。
人員は削減したくない。だからなんとか売上を回復させ、利益を
確保しなければならない。
そのために、今こそ戦略を考える時なのだと思います。僕はここに
最大限力を注いでいきたいと思っています。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではどうでしょうか?
不況に煽られ、色々なものの出費を控えている人も多いことでしょ
う。
しかし無駄な飲食などは減らすにしても、自分への投資はなるべく
減らしたくありません。特に本やセミナー受講料など教育に関する
費用です。
これらを減らせば、多少のお金を残せるかもしれません。それも重
要なことかもしれませんが、自らへの投資を怠れば、そのツケは
将来まわってきます。
優先すべきは、自分が将来へ向かって成長していくための長期的な
戦略の構築。不況でもブレない一貫性のある行動指針。
今、あらためて自分の成長戦略について考えてみる時だと思います。
(僕は今、作成中です)
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■編集後記
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普天間決着の5月期限をあっさり断念した鳩山総理。ちょっとあっ
さりしすぎじゃないですか、アレ。切なくなりました。
(第265号終わり)
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