2010/05/14
第264号【右脳と左脳でイノベーション】
GWは楽しめましたか?僕は基本的に自宅周辺にいました。息子と
プールに行って、帰りに公園でアイスクリームを食べたのが、と
てものんびりして、印象的な一日でした。
(連続264週間、無休で発行しています。このメルマガも5周年!)
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■右脳と左脳のバランス
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インテリアグッズ製造販売で大阪ヘラクレスに上場しているイデア
インターナショナルの橋本社長にインタビューした時、右脳と左脳
の話を聞きました。
ヒット商品を生み出すためには、奔放に発想する右脳と、論理的に
組み立てる左脳と、両方の働きが必要なのだそうです。
右脳だけで発想した商品は面白いけど数字的な裏づけに乏しく、逆に
左脳だけで開発した商品は現実的過ぎて面白くないのだとか。
この右と左のバランスを最終的にコントロールするのが橋本社長の
役割なのだそうです。
このバランスを間違えると全く売れない商品になってしまうので、
責任重大なんだよ、と笑う橋本社長は、楽しそうで、なおかつ自信
ありげでした。
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■ソニーの憂鬱
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最近は少し持ち直したようですが、ソニーは以前の輝きを失ったま
まのように見えます。
ソニーの競争力が低下したのは、MBA出身者をマーケティング部
門に招き入れたためだと言われています。(クリステンセン 2005)
MBA型のデータ重視の分析的な意思決定方法がソニーの中で主流
になり、世の中が驚くような画期的製品が生まれにくくなったのだ
そうです。
論理的には正しい戦略であり商品であっても、消費者にとって驚き
や輝きがない商品は売れないという事実。
ソニーらしさとは、右脳的発想満載!ということで、左脳的なソニー
には魅力を感じないという人が多い、とも言えそうです。
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■イノベーションにも右脳と左脳
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企業が成長していくためには、イノベーションが必要です。それは
中小企業であっても同じだと思います。
イノベーションというと、研究開発をしているメーカーだけが対象
かと思われがちですが、それ以外の業種業態であってもイノベーシ
ョンを追求することは重要です。
例えばスタバは、セルフサービスのカフェのスタイルに「少し高め
だが味と雰囲気と接客にとことんこだわる」というイノベーション
を持ち込み、瞬く間に市場を開拓しました。流通企業でもイノベー
ションは必要なのです。
イノベーションを目指す企業では、感性や技術に磨きをかけてイノ
ベーションを推し進める部門と、データ分析力に磨きをかけて手堅
く利益を上げていく部門が必要だと言われています。
(参考:コモディティ化市場のマーケティング論理 恩蔵直人著)
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■自分レベルの視点で
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自分レベルでもイノベーションは必要です。
そのために、右脳で感性を高め、左脳で論理的に考えることを実践
してみましょう。
イデアインターナショナルの橋本社長は自分の中で右脳と左脳の
キャッチボールができるそうです。
僕たちは、意識していないときは右脳か左脳かのどちらかに偏って
考えがちです。
自分が右脳よりだという人は、意識して論理的に考えてみる。ある
いは左脳的なパートナーと組んでみる。
左脳よりだという人は、その逆で。
方法は色々とあると思いますが、目指すは右脳と左脳のほど良い
バランス。
右脳と左脳をバランスよく使って発想した先に、面白くて儲かるビ
ジネスが待っている・・・。
今日一日、徹底的に右脳で発想してみましょう。
そして明日になったらそれらを左脳で論理的に分析してみる。
もしいいアイデアが出たら、月曜日から即実行、ですよね。
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■編集後記
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プールに行ったら、風邪を引いてしまいました。暑くなってきたと
油断してはいけませんね。体調管理は最大の生産性向上策です。
(第264号終わり)
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