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豊田礼人の基本的な考え方を
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2008/07/11

第169号【遅刻は命取り】

ガソリンがグングン値上がっていますね。こんなに高くなると、車
に乗る気がだんだん失せてきます。あ、地球環境的にはOKですね。
神様が調節しているのかも・・・?!

ということで、本日のメルマガをどうぞ!
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■遅刻は「命取り」
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なぜ遅刻をしてはいけないのでしょうか?

それは、遅刻をすると、信頼を失ってしまうからではないか、と思い
ます。当たり前すぎますか?

では、なぜ遅刻すると信頼を失うのでしょうか?

それは、遅刻は相手の時間を奪う行為だからです。
10人の会議に5分遅れたら、会社はその遅刻者のために50分
の時間を奪われたことになります。これが日々繰り返されていれば、
その人件費の損失額はとんでもなく大きなものになります。

時間は有限です。極端に言うとこの世に生きている人全員、刻一刻と
死へと向かっています。だからこそ皆、生きている間に一つでも価値
あることをしようと思っています。稲盛会長風に言えば、昨日よりも
ましな人間になるために今日を頑張っているのです。

このように生きている人たちの貴重な時間を奪うということは、この人
たちの寿命を削ることに等しいとさえ言えます。自分の寿命を軽い気持
ちで削ろうとする人を信頼してくれと言われても無理な話です。

信頼を得られなければ、ビジネスは成立しません。いえ、ビジネスど
ころか人間同士の関係も成立しません。これでは生きていくこと自体
が非常に困難になります。

遅刻はまさに「命取り」なのです。

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■飛行機動かしてでも、遅刻はするな
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マクドナルドを日本で展開した藤田田氏は、前事業で貿易の仕事を
していたそうです。そのときアメリカンオイルという会社からナイ
フとフォーク300万本受注したのですが、製造を依頼した関市の
業者は「田植えが忙しくて遅れるわ」と納期遅れに悪びれる様子も
なく言ったそうです。

藤田氏は驚き、「納期遅れ」がどれだけ信用を失うことになるかを
必死に説明しましたが、全く通じない。しかし納期は絶対に守ら
なければならない。そこで、藤田氏は船便をあきらめ、飛行機ボ
ーイング707をチャーターして運ぶことに決めました。そして
契約どおりの納期を守ったそうです。儲けは全て吹っ飛び、この
取引は赤字なりました。

どんな言い訳をしようとも、初取引で1日でも納期遅れをしたら
信用を失い、その後の取引は絶望的になることは明白。藤田氏は
そのことを十分に理解していたこらこそ、赤字覚悟で飛行機を使
う決断をしました。そしてその赤字と引き換えにビジネス界での
信頼を勝ち取ったのです。

この話には続きがあって、信頼を得た藤田氏は翌年も同様の契約を
得たそうです。そうしたら、発注した業者がまたしても納期遅れ。
藤田氏は再び飛行機便をチャーターし、納期を守ったそうです。
当然、その取引も赤字だったそうです。

赤字は一時的なものですが、失った信頼は二度と戻らないかもしれない。
藤田氏のこのエピソードは、遅刻や納期遅れがもたらす「信用の失墜」
について、ボクたちにとても大きな示唆を与えてくれます。

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■面接遅刻者は採用するな
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以前、人材会社にいた頃、多くの人の面接をしました。

面接をして、その人の得意なことや、人柄、コミュニケーション能力
などを聞き取り、総合的にその人の能力を把握する、という仕事をし
ていました。

ただ、どんなテストをしても、どんな質問をしても、その人のことを
100%理解することは不可能でした。思った人物像とは違い、トラ
ブルを招いたこともありました。

しかし、唯一絶対に自信があった基準は、「面接に遅刻してきた人は採
用しない方が良い」ということです。どんなに面接結果が良くても、
明るくハキハキ応えられても、予告なく遅刻してきた人は信用できま
せん。明るい性格にだまされて、遅刻を重要視せずに採用し、痛い目
にあったことは何度もありました。

遅刻は、相手の命を削るのだ、という意識が無い人は、ビジネスの世
界では通用しません。

そのことを、本当に痛切に感じた経験です。

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■自分レベルの視点で
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さて、自分レベルではどうでしょう?

最近、遅刻してないですか?

ボクは先日、うっかり遅刻をしてしまいました。

ある会の仕切り役の人と打合せをし、そのまま2人でその会の
場へ出かけたのですが、10分以上無断で遅刻してしまいました。

同行する相手が仕切り役だったため、ついついそれに甘えて遅刻へ
の罪悪感が薄れてしまい、その他の人の時間を奪ってしまいました。

これにはものすごく反省し、今回のメルマガで遅刻を取上げました。
つまり、戒めの意味をこめて自分に向けて書いています。

遅刻は相手の命を削る行為です。

自分だけの問題ではないのです。

そのことを、自分に強く言い聞かせています。(本当に強く!)

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■編集後記
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ニュースで見ましたが、ガソリン高で車離れが進み、東京では渋滞が
減ったとか。本当にそうであれば、少し喜ばしいような気もしますが。
名古屋ではあまり実感できませんが、皆さんの周りではどうですか?

(第169号終わり)

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