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豊田礼人の基本的な考え方を
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2006/09/15

第74号【一貫性のかっこよさ】

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■バラバラはイライラ
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あの人の言動はバラバラで、何がしたいのか分からない。

という批判的な評価を受ける人がいます。

一方で、

あの人の言動は首尾一貫している

と好意的な評価を受ける人も、います。

このように、「バラバラ」な人は批判され、「一貫」している人は褒め
られるということが起こるのは、一体なぜなのでしょうか?

人間は、自分の理解を超えた複雑な言動を見聞きすると、瞬間的に
思考が止まります。

それで、一生懸命思考を働かせて理解しようとしてみるものの、や
っぱり分からなくて、思考が行き詰ってきます。

そうなると、考えがまとまらないのでイライラしてきて、

結局「あいつは、分からん」

という評価を下してしまいます。

似たような例で、回りくどくて、ダラダラと話す人に「イライラ!」
としてしまった経験は誰でもあると思います。

「結局あんた、何が言いたいの?」と叫びたくなるアレです。

僕もよく奥さんを「イライラ!」とさせているみたいです(反省)。

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■絞れ
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首尾一貫するということは、「絞る」ことにつながります。
絞ることによって、首尾一貫が可能になるとも言えます。

9月13日付けの日経MJで、こんな事例が載っていました。

単なる「○○美容室」だった店名の前に「主婦の」をつけただけで売
上が倍増した美容室の事例です。コンサルタントの小阪裕司先生が紹
介している記事で、ご覧になった方も多いと思います。

そのお店は、勇気を振り絞って「主婦の美容室」と断言しました。こ
れによって「主婦のお役に立てる店でありたい」という経営者の思い
が強いメッセージとなって発信され、主婦たちの心をグッとつかんだ
のです。

自社のアイデンティティを定め、お客を絞り込み、ネーミングによっ
て明解に表現することの有効性を示す貴重な例として参考にすべきだ
と小阪先生はおっしゃっています。

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■貫いた男の美しさ
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復活宣言した吉野家は、「おいしい牛丼をお客様に届けたい!」とい
う首尾一貫した姿勢を見事に貫いて見せました。

競合他社が米国産以外の牛肉で牛丼を販売し、シェアをひっくり返し
ていくのを尻目に、あくまで「吉野屋の牛丼の味」を守ることに徹し
ました。

復活会見で声を詰まらせた安部社長の姿には、「貫いた男」のかっこ
よさを見た気がしました。

18日にファンでごった返す吉野家のシーンが、ニュース番組で流れ
る様子が今から目に浮かびます。

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■ユニクロはどうだ
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吉野家のように、ある商品に絞った戦略は、ブランドを強くするのに
とても効果があることは明白です。その一方で、今回のBSEのよう
な予期せぬ事態が起こると、大打撃を受けるというリスクもあります。

ですから、絞ることはとても勇気がいることなのです。ターゲットと
するお客様以外の客への訴求力が弱くなることも避けられません。

対照的にファーストリテイリングは、主力ブランドの「ユニクロ」に
依存した事業モデルからの脱却を急いでいます。

低価格衣料のジーユーや婦人衣料のキャビンなどを拡大させたり、欧
州ブランドを買収するなどの拡大戦略で、リスクの分散化を図ってい
く方針です。

絞り続けて復活した吉野家と拡大志向のファーストリテイリング。

今後の両社の動向に注目です。

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■自分レベルの視点で
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私事で恐縮ですが、
僕はコンサルティングの仕事がしたくて、新卒で入社した会社をやめ、
中小企業診断士の資格をとりました。

資格取得後、独立しようかしまいかについては、本当に悩みました。

だって、独立したところで食っていくあてが何も無いのですから、
そりゃビビリますよ。

ですけど、ここで「一貫性」という言葉が頭に浮かんだのです。
せっかく志して、資格取ったのに、やりたい方向に進まない自分って
何なのだろう?って。

「じゃあ、何で前の会社辞めたの?安定してたのに」という問いに
明確に答えられないのです。

で、「結局あんた、何がしたいの?」とひとり突っ込みが入るのです。

ですから、勇気を持って踏み出しました。「初志貫徹せよ」という
知り合いの会計士の先生の言葉にも後押しされました。

貫くことは、色々大変です。

だけど吉野家の安部社長は、文句なしで、カッコ良かったです。

ああなりたい、と切に思った、今週の豊田でした。

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■今週の一冊  『売上アップのすごいしかけ』 白潟敏朗 著
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前作「上司のすごいしかけ」がベストセラーになった氏の第2弾です。
トーマツの経営コンサルタントである著者は、その豊富な営業コンサ
ルティングの経験から、売上アップのコツを分かりやすく解説してく
れています。多少「ジャーン、お待たせしました!」とか「ピンポン
ピンポンピンポーン!正解ですっ!」的な軽いタッチの論調に引いて
しまう方もおられるかもしれませんが、それも分かりやすさ・とっつき
やすさを重視した著者の配慮といえるでしょう。内容は、すぐに実践
できそうなネタ満載で、素直に面白いです。
興味のある方はコチラカラ↓
https://www.raymac.jp

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■編集後記
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メルマガのネタで行き詰ったときは、夜近隣を徘徊することにしてい
ます。ボーっと歩いていると不思議に考えがまとまるんですよね。最
近だいぶ涼しくなってきたので、頭がすっきりする効果大です。シャ
ッターがしまっている商店街を歩きながら、「この店ああすればいいの
にな~」とかおせっかいなことも考えながら、秋の夜を楽しんでいます。
皆さんの頭すっきり方法も教えてくださいね。

では、また来週。

(第74号終わり)

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