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豊田礼人の基本的な考え方を
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2006/04/14

第52号 メルセデスの生きる道

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■メルセデス・ベンツの生きる道
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メルセデス・ベンツを擁するダイムラークライスラーが、合併以来推し
進めていた拡大路線を修正する意向を鮮明にしました。

小型車「スマート」事業を縮小することが、今回のポイントです。こ
のスマートの生産を委託されていた三菱自動車には厳しい決定ですが、
「メルセデスブランド」を復活させるためには、この道は避けて通れな
いと判断したのでしょう。

メルセデス・ベンツは「プレステージ」を戦略の柱にすえ、成長して
きたブランドです。ベンツを買う人は、その快適な移動空間を手に入
れること以上に、「ベンツを買う経済力があることを他の人々に知ら
せること」に重きを置いているはずです。

その「プレステージ」な車の横に、小型車が展示されていたら、その
空間は「プレステージ」ではなくなってしまいます。メルセデス・ブラ
ンドをオーナーが満足する高レベルにキープするためにも、小型車事業
への投資は縮小するべきだったのです。

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■ヤマハの生きる道
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ヤマハは99年に上場50年間で初の赤字を計上するに及び、工場の
閉鎖に踏み切りました。そのとき、古い鹿児島工場を残し、最新鋭の
天竜工場を売却するという、とても難しい決断をしました。

当時のヤマハは、最先端の技術を武器に半導体ビジネスに参入したも
のの、それは「いい音楽をつくること」ということからはズレはじめ、
結果として業績が悪化してきていました。

そこで伊藤社長は決断したのです。

「普通なら最先端の技術を残すでしょう。でも、逆の決断をしました。
音、音楽を基礎とした中核事業に関係しているかが基準になりました」
とは伊藤社長の言葉です。この決定は「ヤマハは音と音楽で生きていく」
という強烈なメッセージを社員に残したのです。
(片平秀貴 共著 ブランドのDNAより)

ダイムラークライスラーも「メルセデスは高級車として生きていく」
という重要な決定を、迷走のうえ、ようやく下したのだ、と僕は思って
います。

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■自分レベルの視点で
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つまり、得意なことに絞りましょう、ということをこのブランドたち
は教えてくれているのではないでしょうか。

本業にかげりが見えてきたり、将来の成長が見えづらいとき、色々な
誘惑につられて事業を拡大させてしまう例はよく見聞きします。

バブル期の不動産投資ブームはその顕著な例ですし、本業と無関係の
FCに加盟し、安易に売上を拡大しようとする会社も多いです。

しかしその多くが上手くいかない理由は、思い入れの低さからくる
「怠慢」がはびこるからではないでしょうか。

つまり、「一生懸命考えて工夫する」という、事業者にとって当然か
つ重要なことを忘れ、「金さえ払えば上手くいく」と安易に考えてし
まうのです。

得意なことだからコツが分かる。
好きなことだから、頑張れる。
必死にやるから、かわいがられる。

当たり前だけど、ついつい忘れがちなことです。

このことを、今日周りの人と話あってみてはどうでしょうか。
誰かと話すと、忘れていたことを思いだすものです。
それに何か気づきがあるかも知れませんし。

僕も誰かつかまえてやってみます。

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■編集後記
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花見も無事終わりました。ただとても残念なのは、花見後に散らばっ
たゴミの数々です。朝、近くの公園を通ったら、きれいな花びらのじゅ
うたんの上に、昨夜の宴会の残骸が残ったまま。この処理に税金が使
われると思うとホントに悲しいです。その前に大人として悲しいです。
一人一人が意識をもって、子供にきれいな地球を残したい、と子供の
寝顔を見ながら思いました。では、また来週。

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