名古屋の経営コンサルタント レイマック

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豊田礼人の基本的な考え方を
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2006/03/24

第49号 ブランドに頼るな!

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■キューバ選手の事情
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イチロー率いる日本が優勝したWBCですが、決勝相手であるキュー
バ選手をとりまく環境が話題になりました。

アメリカと国交を断絶しているキューバでは、選手がアメリカでプレー
することを認めていません。どうしても大リーガーになりたい選手は
亡命するしか方法はなく、過去にはそういう決断をした選手もいたそう
です。

今回のアメリカ大会では、そのキューバ選手を自国のチームの助っ人
として売り込むために、亡命を持ちかけるエージェントの存在も少な
からずあったようです。その誘惑に負けず、キューバの選手は全員無
事に帰国したそうです。それが国の誇りでもあったようです。

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■助っ人外国人
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助っ人と言えば、日本のプロスポーツにもたくさんの外国人プレーヤー
が活躍しています。特に草創期のJリーグにはたくさんの有名外国人
選手が来日しました。しかも賞味期限切れギリギリの・・・

我が名古屋のグランパスエイトにも、ゲイリー・リネカーという英国
のスーパースターが入団しました。リネカーといえばワールドカップ
で得点王にも輝いた超有名「ブランド」プレーヤーです。そのブランド
名だけでお客さんを呼べる存在です。

しかし選手としての峠はとうに越えており、怪我がちだったこともあ
り、全く活躍できずに終わりました。彼を中心にしたチームを作ろうと
わざわざ監督まで変えたにもかかわらず、最後まで機能しませんでした。

過去にどんな素晴らしい成績をおさめたとしても、重要なのは、「今こ
の環境で何ができるか」、であることに他なりません。有名ブランド選
手目当てにスタンドは埋まりますが、組織が機能しなければ戦いには敗
れます。

こういう失敗を過去のJリーグのチームはイヤというほど味わいまし
た。その教訓を活かし、最近では、無名でも本当にチームにフィット
する選手を厳選し、入団させることが(一部のチームを除いて)定着
してきました。

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■VANの倒産
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ビジネス界でも同じような出来事があります。
3月23日の日経新聞はアイビールックの大ブランド「VAN」
を展開するベルソンジャパン社が自己破産したと報じています。負債
総額は約20億円。

1951年に発足し当時の若者から絶大な支持を受けた「VAN」ブ
ランドは、78年にも一度倒産しているので、今回で2回目の倒産とな
るそうです。

今回の破産理由は、「VAN」ブランドの高い知名度に頼り、商品企画
などの戦略が未整備なまま店舗展開を急ぎ、売上げ不振に陥ったことに
ある、と報道されています。

「昔の名前」にたより、全社戦略を深く練らずに投資を急いだこと
が失敗を招きました。もしかしたら、社内で「VAN」とはどうある
べきか、という議論もあまり深くされなかったのかもしれません。

ビジネスでもスポーツでも強いブランドにたより過ぎてしまい、地道
にコツコツ積み上げるプロセスを軽視してしまうと、大きな力強い成
功は得られない、という教訓なのでしょうか。

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■身近な視点で
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こういう例は身近でもしばしば目にします。

例えば、過去の実績を評価され、鳴り物入りで入社してきた新入社員
などが、新しい職場になじめず、全く結果を出せないケース。
で、口を開けば過去の栄光話ばかりして、周りは辟易してしまう・・

新しい環境になればやり方を変えてしかるべきなのに、どうしても過去
のやり方に固執してしまう。人間であれば、自分の成功体験からくる
方法論で物事に当たることは当然のことですが、時としてそれがハンデ
になってしまうこともあります。

特に現在のように環境の変化が激しい時代では、自分の頭の中のスピ
ードよりも、競争環境の変化スピードの方が速いことが往々にしてあ
ります。

過去の栄光を一旦ワキに置き、今ここで何ができるかに集中する。
またこれから何がしたいのかを明確にする。「何をしてきたか」も
もちろん重要ですが、組織の一員としての自分を冷静に俯瞰して見る
ことも大切です。

リネカーの活用に失敗し、迷走を続けたグランパス。
今も尚、有名ブランドに弱い体質を引きずっているように感じるのは
私だけでしょうか・・。アキタ、フジタ、タマダ・・・

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■今週の一冊  必ず売れる!ゲリラ・マーケティング
ジェイ・C・レビンソン他 著
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ゲリラ・マーケティングの権威、ジェイ・コンラッド・レビンソン
が分かりやすく解説してくれます。アメリカのコンサルタントの本
は、とにかく活気にみちみちていて、読んでると本当に元気になりま
す。とくにゲリラマーケティングでは

「とにかくやってみろ!(Just Do It !)」

が基本なので、今すぐにでも実行したくなります。
この手の本は何冊か読みましたが、読むたびにワクワクしてきます。
この本もとても楽しめます。疲れ気味の人に是非。

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■編集後記
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野球で盛り上がっている日本ですが、どうしてもサッカーネタになって
しまいます(スミマセン)。

子供たちが野球のおもしろさに目覚めてしまうと、サッカーをやる子供
が減って、ひいては将来のサッカー界を担うプレーヤーが育たない・・
と、WBC優勝を素直に喜べないへそ曲がりの自分に軽い自己嫌悪です。
(^^;)

でもやっぱり世界一はスゴイです!バンザイ!ニッポン!!

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