名古屋の経営コンサルタント レイマック

豊田礼人ブログ「シンプルなことの繰り返し」

2017/12/15

優しいやり方で世界をゆさぶる人

 

 

愛知県名古屋市で中小企業の売上増加を支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田礼人です。

 

 

 

 

 

 

 

一昨日、クライアントさまの会社で管理職研修を行いました。

 

 

 

参加者は中間管理職の男性社員15名くらい。シリーズで開催していて、今回のテーマは「リーダーとマネージャーの違い」「組織の成立条件とコミュニケーション」というものでした。

 

 

 

リーダー論については諸説ありますが、僕はマーカス・バッキンガムさんが自身の著書「最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと」で提唱している、

 

・リーダー →未来を描く人

・マネジャー →部下の才能を業績アップに結びつけるいちばんの方法を見つけ出す人

 

という考え方がとてもしっくりきます。

 

 

 

これをベースに、僕の考えを交えながら伝え、そして自分の目標や部下の才能の伸ばし方について考えてもらいました。とても真剣に聴いてくれて、なかなか良い感じで行うことができました。終了後に嬉しい感想も頂きました。

 

 

 

さて、偉そうにリーダーについて語っている私ですが、じゃあお前はリーダーとしての資質はあるのか、マネジャーとして部下の才能を伸ばした実績があるのか、という声が聞こえてきます。そして誰よりも、私自身がそう自分に問いかけているわけです。「お前、リーダーシップあんの?」と。

 

 

 

ありません。(きっぱり)

 

 

 

僕にリーダーの資質はありません。無いどころか、サラリーマンのころ、自分の下に部下が入り、その人を教育しなければならない局面に立ったとき、「自分は組織人として何かが決定的に欠落してる」と電撃的に気づいてしまいました。だから、組織を卒業し(つまり退職し)、ひとりで起業する道に入っていったわけです。

 

 

 

こういう自分だから、リーダーについて語るときは緊張します。自分ができないことを立派に組織で生きている人たちに向かって話して良いのか、と。だからなのか、いつもセミナーや研修の前は緊張して食欲が無くなり、何も手につかなくなる私が、この日はいつもに増して強い緊張感に支配されてしまい、研修の最初の方はちょっとガチガチになり過ぎてしまいました。(反省)。

 

 

 

ただ、言い訳がましいですが、自分が出来ないからこそ、客観的に、「良いリーダーに」ついて考察できるという面も大いにあると思っています。

 

 

 

さて、私のリーダシップ能力の欠如に関してはさておき、

 

 

 

僕が良いと思うリーダーはこういう人。

 

 

 

その組織にいる人がワクワクするようなビジョンを描き、かつ、謙虚さを合わせ持っているリーダーです。

 

 

 

僕は毎月起業家・経営者にインタビューする活動をかれこれ111か月連続でやっていますが、ビジョンと謙虚さを持つ経営者に出会うと、自分もその会社に入れてもらいたくなる衝動に駆られます。この会社の社員さん、羨ましい!と思います。

 

 

 

「謙虚さ」というのは、間違った方向へ向かおうとする組織を軌道修正する力があります。

 

 

 

謙虚さというのは、別の言い方をすると、「自分は何も分かっていない」ということが分かっている、という状態です。自分はまだまだ何も分かっていないと思っている人は、ものごとに対して好奇心を持てるし、周りの人や部下の話を素直に聴くことが出来る人です。だから、組織がおかしな方向へ向かい始めた時、すぐに軌道修正できるのです。また、部下から出たアイデアを素直に聴き、次の成長へ結び付けていくことができるのです。

 

 

 

 

一方で自分は何でも知っている、俺はすごいんだ、と思っている人は、人の話を聴けないがために、重大なことを見過ごします。大きな声で皆を振り向かせることはできますが、気づくと周りに誰も居なくなるタイプです。

 

 

 

だいたい、「リーダーシップとはこうあるべきだ!」と声高に叫んでいる人たち(主にコンサル系の人)を見るたびに、「この人がリーダーだったら、恐そうで嫌だな~」と思います。

 

 

 

偉大な企業の特長を調べたジェームズ・C・コリンズは著書「ビジョナリーカンパニー②」の中で、偉大な業績をあげた企業には「第五水準のリーダーシップ」が存在する、と報告しています。第五水準のリーダーシップとは、謙虚さと不屈の精神を兼ね備えている人、のことを指します。

 

 

 

逆に言えば、威張っていて、人の話を聴けないリーダーに、偉大な企業を率いることはできない・・・。

 

 

 

マハトマ・ガンジーは「やさしいやり方で世界をゆさぶることができる」と言っています。こういうリーダーの言葉に、本当に惹かれます。

 

 

 

今まで良しとされてきたステレオタイプなリーダー像、「声が大きくてエネルギッシュな人」ではなく、「不屈の精神と謙虚で聴く耳を持ったリーダー」が日本でもっと活躍するようになるといいな、と思います。

 

 

 

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