2006/02/10
第43号 好きのパワー
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■日本を飛び出した男
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米プロバスケットボール、NBAのマイナーリーグで田臥勇太選手が
奮闘しています。
バスケット選手としては175センチと小柄ながら、その才能は非常
に高いものがあるそうです。日本での安定した環境を捨てて渡米し、
日本人として初めてNBAのコートに立ったツワモノです。
今はマイナーリーグに所属していますが、近い将来再びメジャーに
戻って、そして大活躍してくれる可能性を秘めた青年です。
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■好きこそ人生の上手なれ
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日本での安定した環境を捨て、リスクを背負って挑戦した田臥選手の
エネルギーの源は、「バスケが好き」という思いにつきるでしょう。
いくら日本で一番になり、安定した収入が得られたとしても、「本場の
NBAで挑戦したい」という夢は捨てられない。その気持ちに素直に
従った田臥選手は本当にカッコイイですね。
お金でも地位でもなく、「好き」「夢」に忠実に行動した人には、人生
において、お金では買えないとてつもなく大きなボーナスがもらえる
ような気がします。
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■藩を飛び出した男
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幕末の志士、坂本竜馬は「船」が好きでした。周りの武士たちが幕府
を倒すために、また藩の利益のために血を流す時勢の中、軍艦を手に
入れて諸外国と商いすることを夢見ていました。
藩という小さな社会にとらわれて身動きがとれない武士、人を殺せば
世の中が変わると信じている武士がほとんどという状況の中、自分の
「好き」や「夢」を基準に行動する竜馬は、日本中のあらゆる階層
の人々から好かれました。
損得抜きで竜馬を支持する「熱狂的ファン」が各地にたくさんいたの
です。まさに「竜馬ブランド」の信者です。このブランド力を後ろ盾
にして、竜馬は大いに暴れ、明治維新に大きく貢献できたのです。
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■自分レベルの視点で
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唐突ですが、例えばあなたが車を買うとき、どんな人から買いたいで
しょうか?
頭が良く、センスの良さそうな営業マンでしょうか。
楽しいおしゃべりをしてくれる営業マンでしょうか。
高学歴の営業マンでしょうか。
セールストークに長けたトップ営業マンでしょうか。
私なら、「その車・ブランドが好きでたまらない」という営業マンから
買いたいです。
だってそんなに好きになれる人がいる車なら、きっと何か素晴らしい
ものがあるはずですから。それに、「好き」から発生する一生懸命さ
は、「金」から発生する一生懸命さとは比べ物にならないほど高質な
サービスを生み出します。車は長い期間かけて使用するものですから、
親身で一生懸命のサービスをしてくれる人というのはとても魅力です。
また「好き」や「夢」に従って生きている人と知り合いになれることは、
人生においてそれほど多いことではありません。こういう人は間違い
なく輝いて見えますから、自然とファンになってしまいます。
あなたの「好き」はなんですか?「夢」は何ですか。それに忠実に
従って行動したとき、一時的に「金」は減少するかもしれません。
しかし「ファン」というお金では買えないボーナスがもれなくついて
くるのです。
このボーナスはメガトン級のエネルギーに満ちています。
そう、300年の徳川幕府が吹っ飛ぶくらいに、です。
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■編集後記
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最近仕事がたてこんで、追われっぱなしです。それを解消するために
毎朝5時に起きて仕事をしています。朝って起きるのつらいですが、
起きてしまうと快適です。起きるコツってあるんですね。それは、好き
なことのために起きるんだ、と自分の中でコミットすることです。
ホント、「好きパワー」は無限大です。では良い週末を。
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