2010/12/03
ケーズがヤマダを逆転した(総資産回転率で!)
ケーズホールディングスの総資産回転率がヤマダ電機を逆転したと報じられています。(2010年4~9月期)
これはつまり、ケーズの方がヤマダよりも効率的に資産から売上を生み出している、ということです。
総資産回転率とは、売上高を総資産(現預金、土地、建物などすべての資産)で割ったもの。この数値が大きいほど、資産を有効活用していると判断されます。
ケーズの2.43回に対し、ヤマダは2.26回。
ケーズは割安な郊外型店舗政策をとっている一方で、ヤマダは都心部に旗艦店を出店、総資産が増えたのですね。だからヤマダは総資産回転率が鈍化したのだと推測できます。
都心の好立地に出店しても、相当以上のに売上高を稼ぐことが出来なければ、総資産回転率は下がります。つまり、非効率な経営をしていることになります。
さて、会社の総合的な実力を表す指標として、総資本対経常利益率というものがあります。経常利益を総資本で割ったものです。
総資本対経常利益率=経常利益÷総資本×100
=経常利益/売上高 × 売上高/総資本 ×100
=売上高経常利益率 × 総資産回転率 ×100
となります。この式から分かるように、総資本対経常利益率を上げるためには、総資産回転率を上げることも欠かせないということになります。
総資本対経常利益率は会社の利回りを表します。これが銀行の金利よりも低い場合、問題です。
総資本対経常利益率が銀行金利に満たなければ、社長業をやめて、銀行に金を預けた方がいい。事業を展開する意味がない。(by 佐藤誠一 元スター精密株式会社社長)
リスクを背負って、人生かけてやってる事業が、銀行金利ほどの利回りも生み出せていないとしたら・・。
こういう中小企業、結構あるのです。
何とか、頑張って、改革していきましょう。
応援してます!
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