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豊田礼人の基本的な考え方を
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2010/08/06

第277号 【やりたくないことをやってあげる】

最近ブログを毎日書いています。最初は続くかな、と心配していま
したが、なんとか継続できています。一度遊びに来てください!
ブログ(アメブロ)→ http://ameblo.jp/raymac/

(連続277週間、無休で発行しています。もうすぐ280週!)

◎経理代行+財務アドバイスパック
https://raymac.jp/keiridaikou
◎印刷会社向け業績アップハンドブック
https://raymac.jp/consulting/printing

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■「やりたくない」が文明を発展させた
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テクノロジーは、人間が持つ「やりたくない」や「面倒くさい」を
解決することで発展してきました。

手で洗濯するのが嫌だから洗濯機ができ、手で食器を洗うのが嫌だ
から食器洗浄機ができ、ホウキで掃除をするのが嫌だから掃除機が
できました。最近は寝ている間に勝手に部屋中を掃除をしてくれる
商品も出ています。

家事代行サービス、食料品の宅配サービスなども、自分で家事をする
ことや買い物に行くのが嫌だと思う人のニーズに応えるサービスで
す。

やりたくないことをやってくれるからこそ、「便利だ」という評価
が得られ、人々はそれを利用します。そこに価値を見出し、お金
を支払ってくれます。

そして企業は更なる便利を追及して、商品やサービスを開発するの
で、我々の生活はどんどん便利になっていくわけです。

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■他人の「やりたくない」をやってあげれば、信頼される
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人間関係においては、みんながやりたがらないことをやることで信
頼を得ることができます。

大学時代、草サッカーをやっていたころ、自分たちの試合が終わっ
た後、次の試合の審判をやらなければいけない、ということが時々
ありました。

試合が終わって疲れているので、誰も審判なんかやりたくない。そ
んな中で、ある友人が「オレがやるよ」と言って引き受けてくれた
ことがありました。

普段、他人とあまり協調しない彼がそう言ったのを聞いて少しビッ
クリしたのですが、それ以来、みんな彼のことを一目置くように
なりました。

みんなが嫌がることを進んで引き受けると、信頼を得られるように
なるんだな、と感じた経験でした。

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■2代目社長が社員に認められる方法
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先日参加した異業種交流会で隣に座った女性は、ある中堅企業の
2代目候補の方でした。

その女性はデザインを勉強してきたので、父親が経営する会社で
デザインやマーケティングの仕事をしていきたいと言っていました。
ただ、自分がやりたいことを父親がなかなか理解してくれないとも
言っていました。

そこで僕は、「まず、営業をやったほうがいいのでは?」とアドバ
イスをしました。

なぜなら、2代目社長はまずはみんなが嫌がる営業を一生懸命にや
って、信頼を勝ち取ることが先決だと思ったからです。それをやら
ずして、マーケティングなんだかんだと言ったところで、誰も聞い
てくれないと思います。

実は多くの人が、営業はあまりやりたくないと思っています。そ
れよりもスマートな企画やマーケティングの仕事をしたいと思っ
ています。

しかし、周りから信頼を得たいのであれば、みんなが嫌がる仕事
を率先してやることが必要です。社長になる人は、特にこの点に
こだわって欲しいと思います。

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■自分レベルの視点で
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自分レベルではどうでしょうか?

みんなが嫌がること、面倒くさがって敬遠することを自分がやれば、
もう、それだけで差別化できます。

例えば、トイレ掃除、倉庫の整理整頓、テレアポ、サンキューレター、
メルマガ、ニュースレター、そしてこれらを含めて「継続」する
こと。

どれも真新しさはありません。しかし、継続できるかというと、こ
れがなかなか難しい。

途中で投げ出してしまう自分を見るのが嫌で、みんなやろうとしな
いのです。

だからこそ、あなたの出番です。みんなが嫌がることをあなたがや
り、継続出来れば、それだけで差別化できます。それが高い信頼を
築くのです。

さらに嬉しいことに、「自分に自信が持てる」というオマケまでつ
いてくるのです。

やらずにはいられないですよね?

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■編集後記
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僕の友人の次期女性社長も、営業にガッツリ取り組んでいます。当
初は未経験で戸惑っていましたが、今となっては営業としてエース
級の活躍をしています。そうすると「お嬢さん」扱いから「信頼で
きる2代目」として目されるんですよね。数字が作れる社長は、や
はり社員に尊敬されると思います。

(第277号終わり)

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