名古屋の経営コンサルタント レイマック

豊田礼人ブログ「シンプルなことの繰り返し」

2022/09/02

無関心が組織を殺す

愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマック・コンサルティングの豊田です。

 

 

 

今日は【無関心が組織を殺す】について考えてみます。

 

 

 

◆人知れず過ごした苦難の時代

 

 

先日、高校時代の友人であり、経営者でもある人物に起業家インタビューをしました。彼とは日頃から仲良くしているのですが、高校卒業後にどんな半生を送ってきたかは、あまり知らなくて、今回じっくり聞くことができました。

 

 

 

彼は以前、父親から事業を継ぎました。しかしその事業も、それから新しく自分で始めた事業も、どちらもうまくいかず、自己破産します。その時のことを僕は知りません。彼は僕ら友人たちの知らないところで、苦しい時代を過ごし、ひとり戦っていたのです。

 

 

 

今は新たに始めた事業が軌道に乗り、さらなる未来への発展を描けるところまで来て、イキイキと仕事をしています。友として、とても嬉しく思います。

 

 

 

◆「無関心」は組織を殺す

 

 

その彼に、前の事業が上手くいかなかった原因について聞いてみると、「仕事を社員やスタッフに丸投げしていたことだ」、と答えました。

 

 

 

スタッフに任せることは良いのですが、丸投げして無関心でいると、組織は機能しなくなる。任せられることで責任感ややる気が芽生え、人が成長していくことはあります。

 

 

 

ただ、丸投げして放っておいてしまうと、細かいモレやミスや行き違いが生まれ、さらには人間の間には「不信」が生まれ、組織は死んでいくのだと思います。自主性に任せることと丸投げとは違うのだ、と。

 

 

 

◆ティール組織

 

 

トップやリーダーが、強い圧力をかけて社員やスタッフを統制していく組織では、組織は硬直し、新しい発想は生まれず、中長期的に見れば弱体していきます。

 

 

 

そこで現在は「ティール(進化型)組織」の重要性が説かれています。ティール組織では、スタッフは自主性を持って自らの組織を運営(経営)していきます。仕事に関するすべてのことを自分たちで話し合い、自分たちで決断していきます。使うべき予算も自分たちで決め、残業するかどうかも、誰を採用するかも自分たちで判断します。すべてを自主的に主体的に実行していくこの「ティール組織」が、高い生産性を発揮するのだ、と書籍「ティール組織」の著者フレデリック・ラルー氏は報告しています。

 

 

 

今すぐにティール組織に移行することは簡単なことではありませんが、そのエッセンスを取り入れてくことは、ぜひともチャレンジしてほしいと思います。但しその際にも、トップは無関心でいるのではなく、自主性を尊重しながらも、高い関心を持ってスタッフに関わりを持ち、組織が動きやすいように環境を整え、要所要所でリーダーシップを発揮していくことは重要だと思います。

 

 

◆自分レベルの視点で

 

自分レベルではいかがでしょうか?あなたは、スタッフや仲間に任せるタイプですか?それとも自分がやらないと気が済まないタイプですか?

 

 

 

今現在、あなたが運営している(所属している)組織がどんな形の組織であれ、その形になっているのはそれなりの理由があるのでしょう。ですから、それを頭から否定することなど誰もできません。仮にガチガチの軍隊型のピラミッド組織であったとしても、状況や場合によっては上手く機能する場合もあります。重要なのは、そこで働く人たちが、その個々の能力や強みを最大限に発揮できる組織になっているかどうか、ということです。

 

 

 

そして、経営戦略・計画を遂行するため適切な組織であるか、ということもチェックしたい。

 

 

「組織は戦略に従う」

 

 

スタッフの強みを最大限に生かせる組織か。そして戦略の遂行(あるいは理念の実現)をもっともしやすい組織か。常にここをチェックしてください。

 

 

応援しています。

 

 

 

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