2020/10/09
自分プロデュース力
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
今回のテーマは【自分プロデュース力】です。
◆刺激的なお話
以前、デジタルコンテンツを制作・プロデュースする、スピードの岩木勇一郎社長にインタビューしました。
スピードさんは、デジタルコンテンツの分野で注目され、県や市と連携して、地元産業をデジタルコンテンツで活性化させる事業などを手掛けています。
以前、岩木社長の講演を聞かせていただき、そのとんがったスタイルと、素朴さと優しさがあふれる語り口に衝撃を受け、すぐにインタビューを申し込みました。
快諾していただいて、今週頭にお会いし、あらためてそのお話に衝撃を受けてきました。
(このインタビュー、かれこれ10年以上毎月続けて、今回までに120人以上の起業家にお話を聞いてきました。読者にも喜んでいただいていますが、何を隠そう、直接お話を聞いている僕が一番刺激を受けています。)
◆俯瞰する
岩木社長が言っていた言葉で印象的だったのは、「俯瞰(ふかん)する」ということ。
岩木社長は小学生のころ、野球部に所属していたそうです。野球は好きだけど補欠だったので、試合の時はいつも外野の土手で見ていました。
補欠だから、基本、暇です。
暇つぶしに、土手の上から試合全体を見渡し、自チームの調子や相手投手の癖、監督やコーチのイラついたしぐさ、さらには応援に来た父兄の表情まで、「俯瞰して」見ていたそうです。
◆俯瞰力で自分をプロデュースする
その時からの癖なのか、物事を俯瞰して見て、全体をとらえらえる能力、ここでは勝手に「俯瞰力」と名付けますが、この俯瞰力が、岩木社長のひとつの重要な強みになっていったのです。
つまり、現在の仕事である、デジタルコンテンツや映像をプロデュースしたり演出したりする仕事において、「俯瞰力」がすごく生きているのだな、と。
岩木社長は、業界の会議に出ると、必ず最後の質問・意見タイムで「一発かます」のだそうです。誰も発言しないそういう時間に、わざわざ何か言う。しかも割と直球で面倒くさいことを言う(笑)。
そうすると、たいてい場は「シーン」となるのですが、それを繰り返していると、「あいつ誰?」とか「言っていること正しいよね」みたいな反応が出始め、自分のことを認識してもらえるようになるのだそうです。
これも、自分を俯瞰して見て、プロデュースしている、と言えます。
岩木社長曰く、本当は物静かでおとなしいタイプの自分だけど、仕事をする以上「爪痕を残す」ことは重要だという理由で、こういう行動を意識してやってきたそうです。
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか?
僕たちは、「こういうことをやったほうがいいのにな」、と思うことがあっても、自分の中でブレーキをかけてやらないことって、たくさんあります。
例えば僕なんかは、何かの会議やセミナーなどで、「何か質問、ご意見ありますか?」と問われたとき、まあ性格的に、そういう場面ではなかなか発言することは少ないです。
それは、「性格的にそういうの苦手だし」とか、「何か言って、ハズしても恥ずかしいし」という理由で、自分をいつもの「安全圏」に置いてしまっているんですね。
しかし、もう一人の自分が俯瞰して自分を見て、「おい、今発言しておいたほうがいいぞ。行け!爪痕残せ!」と後押しし、行動してみる。
そうしたら、「あ、豊田って、あんなこと言うやつなんだ」と存在に気付いてもらえるかもしれない。
これ、自分のプロデュース力ですよね。
自分の性格の限界を超えて、自分を演出する力。
恥ずかしいけど、仕事だぞ?
成長したくないのかい?結果を出したくないのかい?
岩木社長にそう言われている気がしました。
俯瞰して見て、自分で自分をプロデュースしてみよう。
ちょっとやれそうな気がしてきました。
応援しています。
(無料メルマガ『愛される会社の法則』第712号2018/12/7より)※メルマガの登録はこちらから。(無料)
★売るため7(ウルタメセブン)冊子版(123頁)発売中!
ご購入はこちらから。
※無料のダウンロード版もあります。ダウンロード版はこちらからどうぞ。
最近のブログentries
コンサルプランconsulting plan
情報発信information