2020/03/09
あなたに会う前に、お客はどこで何をしている?
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
今回のテーマは【お客様の生活に入り込む】です。
◆詩吟(しぎん)サークルに入る
先日経営の相談に乗った飲食店経営者の話。まだ若い方(30代)で、数年前に郊外に飲食店を開き、繁盛店に育てています。
この店の主たる顧客は、近隣に住む50~60代の女性たち。友達同士で趣味のサークルに入っていて、その帰りにランチに来てくれるのだそうです。
面白いのは、お客様がやっている趣味のサークルに、その経営者自身が積極的に参加していること。テニスやカラオケの他、詩吟のサークルにも入っているそうです(笑)。そうやってお客様と仲良くなり、お店に何度も来てもらえるような関係づくりをするわけです。
お店の中には、お客様たちの趣味のイベントなどを告知する掲示板も用意されているそうです。このサービス、お客様もすごく嬉しいですよね。
◆お客様の生活を覗く
好奇心が旺盛で、コミュニケーションをとるのも上手なその経営者。お店に来たお客様と仲良くなり、趣味のサークルに誘われると喜んで参加します。
もちろんお客様と仲良くなって、お店に再来店してくれることを狙っての取り組みですが、単純にそれだけではないそうです。その経営者はこう言います。
「お客様がこの店に来る前に、どこで何をやっているのか、その生活の一部を見てみたかった」と。
これはすごく面白い発想だし、マーケティング戦略上においても、ものすごく重要なことだと思います。この積極性の持ち主だからこそ、自分の店を繁盛店にできるのだと思います。
◆ペルソナを明確に
マーケティング戦略を立てるとき、もっとも重要なこと。それはターゲット像(ペルソナ)を明確にすること。
このとき大切なのが、性別・年齢・居住地域などの定量的な情報だけでなく、ライフスタイルや生き方・考え方・価値観などの定性的な情報も把握することです。
同じ年齢・性別でも、全く違うライフスタイルを持ち、全く異なる価値観を持つということが当たり前になった現代。そこから生まれる細かいニーズや悩みに応えていかなければ、売れない時代とも言えます。だからお客様の行動(カスタマージャーニー)を分析する必要が出てきます。
ここを押さえたうえで、マーケティング戦略を立てるかどうかで、おのずと得られる成果は違っています。
この経営者は本能的にそこに興味を持ったからこそ、こういう活動をしているのでしょうね。
詩吟までやってみちゃうなんて、すごい(笑)。
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか。
僕たちは、お客様のライフスタイルや考え方・価値観を把握しているでしょうか。
お客様があなたに会う前の時間、あるいはお店に来る前の時間、どこで何をやっているのかを考えたことがあるでしょうか。一日の生活の中の、どのタイミングであなたの会社の商品やあなたが登場するのでしょうか。
その状況を理解した上で、自分が売る商品やサービスのことを考えることで、より顧客に寄り添った商品・サービスにすることができます。
自分とターゲット顧客層の年齢が離れていたり、そのライフスタイルについての情報が少ない時、その人の生活に実際に触れてみるのもひとつの手。
一緒に趣味のサークルをやってみるのもいい。そこから、仕事のヒントが得られるかも、です。
ぜひやってみてください。
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