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豊田礼人の基本的な考え方を
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2005/08/26

第19号 マスタリーへの道(2)

昨日、衝撃的な出来事がありました。
帰り道、駅に止めてあった自転車にまたがると、ゴツゴツしたいつも
と違う乗り心地。イヤな予感がしてタイヤを見ると、パンクしていま
す。

そこから自宅までは自転車で15分、歩くと30分はかかります。運
が悪いことに、その日は遠方に泊りがけで行っていたので、荷物も多
いときています。近くに自転車屋もなく、ウンザリしながらトボトボ
自転車を引いて歩き始めました。すると・・・・・

続きは後ほど。

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■本日のテーマ:マスタリーへの道(先週からの続き)
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先週から「マスタリー」について書いています。
ジョージ・レナードという人が書いた「達人のサイエンス」という本の
中の「マスタリー」というコンセプトに共感したので、2週にわたって
取り上げています。

「マスタリー」とは「達人への道」です。別の表現で言えば、「初めに
困難であったことが、練習や実践を重ねる従い、次第に簡単で楽しい
ものに変わっていく不思議なプロセス」とも紹介されています。

マスタリーへの過程には、なかなか成果が現れない「プラトー」という
時期があることも、合わせて認識しておくことが大切である、と著者は
言っています。

最近では、マスコミを中心に、短期的に大成功した経営者がもてはやさ
れ、コツコツ「マスタリーへの道」へと努力を積み重ねるという生き方
に光が当たりにくくなっています。

小さいころから、テレビを中心としたマスメディアからの「擬似成功体
験情報」にどっぷり浸かっていると、「楽して儲けたい」「すぐに成果
を出したい」体質になってしまうのでしょうか?。また、ゲームの影響
もあり、ダメとわかればすぐにリセットすればいいという癖がついちゃ
っているのでは?とも思います。

しかし、現実は甘くない。そう簡単に自分の思いどおりにはいかない。
簡単にリセットもできない。その壁にぶつかった時、「いやいや、俺に限
ってそんなはずはない。いつかチャンスは来る。だって、テレビの中で
は、皆あんなに簡単に成功しているじゃないか!」と自分に言い聞かせ、
とりあえず緊急避難的にフリーターやニートになるのかもしれません
(フリーター、ニートを否定しているわけではありませんが)。

「達人のサイエンス」というこの本では、アメリカの貧困層に犯罪が多い
原因は、貧困地区の若者が将来の夢を描くことができない「やるせなさ」
からやむを得ず犯罪に手を染めるからではなく、こういった若者はむしろ、
テレビの中にあるような成功を手っ取り早く手に入れようと血眼になり、
しかし現実とのギャップに気づき、犯罪でしか解決方法を見出せないか
ら犯罪を犯してしまう、と報告しています。

日本でも若者の間でドラッグが流行ったり、HIV感染者が増えたりと、
今まであれば信じられなかった状況が報道されたりしています。これらは、
親や学校に原因がある、という風潮のもとに語られることが多いようです
が、この本を読むと、社会全体にマスタリーを目指してコツコツ努力する
というような姿勢が薄れ、手っ取り早く短期間でパイを手に入れようとい
う考え方が充満しているからなのではないか?という思いに駆られます。

こういう社会の中で、我々はどうすればいいのでしょうか?この質問の
前に立った時、「家族のあり方を見つめなおす」とか「教育現場に対して、
積極的に発言する」という答えも浮かぶでしょう。正直、考えはすれども、
明確に答えることはできませんでした。

しかし、今回この「達人のサイエンス」を読んで、おぼろげながら、一つ
の答えが出て来ました。それは、私たち一人ひとりがマスタリーの道に入
ることです。自分が決めた道でコツコツ努力する。短期的な小金は求めない。
それは、つらく長い道のりかもしれません。なかなか結果が出ず、あきら
めたくなるかもしれません。しかし、「プラトー」を乗り越え、やがておと
ずれる収穫の時期を喜ぶ姿こそ、私たち大人が子供たちに見せ、伝えてい
くことなのではないか?と思うのです。

口で「がんばりなさい」と言うのではなく、自らの行動で表現する。子供
はやはり「親父の背中」や「お袋の生き様」を見ているのだと思います。

国会を牛耳る「2世政治家」に「マスタリー」は期待できません。我々一
人ひとりの大人が、真に価値のある経験を積み、マスタリーを目指すこと
によって、少しずつ世の中が良くなるきっかけが生まれるのだと思います。

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■今週の一冊 「達人のサイエンス」ジョージ・レナード著
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先週・今週のメルマガのテーマに使わせていただいた本です。非常に
感する部分の多い本でした。興味のある方は是非よんでみてください。
そして感想なんかを聞かせてくれたら嬉しく思います。

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■もう一言
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パンクした自転車を引いて歩き始めると、ラーメン屋から店員さんが
出てきました。その人は私に「こんにちは」と挨拶してくれました。
初対面なので多少びっくりしながら、「こんにちは」と挨拶を返し、つ
いでに「この辺に自転車屋は無いですか?パンクしちゃって」と尋ねて
みました。「うーん、このあたりには無いですね」、と答えた後に、
「ちょっと待ってください」と店員さんは店に入って行きました。空
気入れを手に戻ってきて、「空気が抜けているだけかもしれないから」
とタイヤに空気をいれてくれました。しゅこしゅこと。

私は感動しながら、「ありがとうございます。今度絶対食べに来ます
から!」とお礼を言って自転車にまたがりました。

1分くらい走ると空気は抜けてしまい、結局30分かけて歩いて帰りま
した。

しかし、私はこの店員さんの「究極のサービス」を忘れることはない
でしょう。食べる前から「固定客」になってしまいました。

この姿勢、絶対マネしよう!!

ちなみに金山の「藤一番」というラーメン屋です。
近くの方は、是非お立ち寄りください(←クチコミも発生させた!!)

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