2025/07/11
僕のコンサル独立日記(2)~半分独立、半分サラリーマンの仕事スタイル~
コンサル独立日記(1)から続く。
さて、何度かの挫折を経て、やっとの思いで中小企業診断士の資格を取った僕。しかし、じゃあすぐに会社を辞めて独立するか、というと、そんなに簡単な話ではありません。
当時の僕は、東証一部の印刷会社を辞めて、資格試験に挑むも受からず、小さな人材系の会社に勤めながら資格にチャレンジし続け、ようやく受かったところでした。逆に言えば、資格をもっているだけで、コンサルに関して言えば何の経験も実力もないド素人、ペーパードライバーです。この状態で、家族を養い、住宅ローンを返済していくだけのお金を稼げるとはとても思えませんでした。
それでウジウジと迷っているときに、あろうことか、勤めていた人材会社の経営陣と喧嘩してしまい、辞表を出すことになってしまったのです。人生で2回目の辞表。これも何かの巡りあわせだ、いや、こういうことでも無ければ人間は行動できないのかも。即座に、このタイミングで独立起業することを決意しました。
何のあてもないまま、収入がゼロになる・・・しかし、辞表提出の2日後、奇跡が起きます。
とある会社から自宅に連絡があり、コンサルティングの依頼をしたいから来てください、と呼び出されたのです。僕が半年前から運営していたHPとメールマガジンを読んでいてくれたそうで、改めて発信の大切さを痛感しました。
本当は暇なのに、訪問の日程をわざと先に延ばして忙しさを演出したり、経験豊富なコンサルタントのような口ぶりで話すなど、今振り返ると本当に恥ずかしいのですが、何とか自分を大きく見せようと、必死でした。
ヒアリング後、コンサルティング案をプレゼンすると認められ、1年間の契約が決まったのです。
契約金額は、贅沢をしなければ、ローンを返しながら家族が暮らしていくに足るものでした。初心者の初回の契約としては破格。この契約で、わが家族は路頭に迷う危機を回避することができたのです。
さて、コンサルティング1社目のクライアントを獲得してホッとした一方で、辞表を出した会社の方は、引継ぎの関係で2か月間の勤務が残っていました。その間、喧嘩した経営陣・社長とは冷戦状態で、雰囲気は最悪。今までの信頼関係は崩れ、行動を逐一監視されるような感じでした。
僕は経営陣に対して腹が立ったので喧嘩してしまいました。でも自分の行動は同僚を守るためでもあったので、今でも正しかったと思っています。ただ、社長には、資格試験崩れで路頭に迷いそうな僕を雇ってくれて、色々と助言もくれた人なので、このまま冷戦状態で辞めていくのも嫌だな、と思っていました。
それで、自分だけでも冷たい態度を改めて、以前のように普通の態度に戻したんです。すると社長の方も普通に戻してくれて、何となく元の状態に戻ったんです。で、喫茶店で2人でコーヒーを飲んでいるときに社長が行ったんです。「豊田君、辞表撤回してくれない?」と。
僕は嬉しかったんですが、「実は、ある中堅企業とコンサル契約を交わしまして、その仕事をしたいんです。申し訳ありません」と断りました。社長は「じゃあ、出勤日数半分、給料も半分でどう?」というオファーを出してくれました。コンサル未経験の自分にとって、半分とはいえ安定収入が確保できるのはとてもありがたいことです。社長も、ペーパードライバーの僕の行く末を心配してくれたのかもしれません。
このオファーを受けることにして、僕の半分独立、半分サラリーマンの仕事スタイルが始まったのです。続く。
コンサル独立日記(2)終わり。(1)を読む。
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2025/07/09
品質は良くて問題は無いのだけれどリピートしないのは、なぜなのか?
こんにちは。愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマック・コンサルティングの豊田です。
今日は久しぶりに公的な中小企業支援機関からのお仕事。スタートアップ期の飲食店さんに訪問し、経営のお悩みを聞きました。
課題は、ざっくりいうと新規客の獲得とリピート率の向上。これはもうほとんどのお店の悩みと言ってもいいでしょう。
集客の話になると、まず「うち、ここで数年営業しているけど、知名度がないんだよね」とおっしゃる経営者は多いです。これの理由は、店が通りから見えにくいとか、看板が目立ちにくいとか、そもそも発信が足りないとか、グーグルマップのクチコミが少ないとか、だいたいそういうことが原因だったりします。これには、存在を目立つような工夫に、わかりやすく、量多く発信すること、に尽きます。だいたい、量が足りていないことが多いのです。
自分もそうですけど、人って自分の人生のことで忙しく、自分以外のことにほとんど目が行ってないですよ。近所にお店ができたとしても、一瞬目をやったとしても、10秒後には通り過ぎて、違うことを考え始めています。
問題が大きいのは、リピート率が低いことの方。人間、1回は来るんです。新しいものには興味が湧きやすいので。問題は2回目があるか、ないか。
2回目が無いということは、「品質に問題があったのか?」、「提供した価値が事前期待値を下回ったのか(つまり費用に見合う品質ではなかった)」、という可能性を謙虚に振り返る必要があります。これが、なかなかできないんですよね。自分に自信があるほど、ここが謙虚になれなくて、伸び悩む経営者は、本当にたくさんいます。逆に言うと、ここを客観的に評価できる経営者は、事業を伸ばせます。
自分の品質、大丈夫か?
そう自問してみる。僕も日々、これを繰り返しています。
今日もバリューを出せただろうか?
お疲れ様でした。
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2025/07/03
高収益化することに成功する一方、お金の使い方にも賢さが見える
こんにちは。愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマック・コンサルティングの豊田礼人(とよたあやと)です。
毎日、暑いですね。やる気を奪うような容赦ない暑さ。地球温暖化という事実と人類の罪を突きつけられているような強烈な日差し。これから3か月くらい、暑さと上手に付き合っていくしかないですね・・・。
さて、今日の午前中は、自転車で行ける、ご近所にあるクライアントさんに訪問し、定期戦略ミーティング。
まずはここまでの業績数値の確認。残すところあと1か月で、今期も増収増益がほぼ見えています。今後の事業展開について意見交換し、稼いだ利益をどこに投資していくかについて話合いました。会社の発展・成長につながり、かつ、経営者自身が関心を強く持って取り組める事業領域を明らかにし、そこに経営資源を配分していくことについて話合いました。
この経営者は、ビジネスのセンスに長け、一言で言ってデキる人。創業して事業を成長させ、高収益化することに成功、今後も持続的な発展が期待できるように事業を切り盛りしています。一方で、お金の使い方も慎重で、見栄を張るための浪費などとは無縁。歳もまだ若いにもかかわらず、堅実さも持ち合わせています。こう言う部分の賢さというか、本当にリスペクトしているところです。
この人が思い描くビジョンを言語化したり、事業性を評価したり、前に進めるためのステップを具体化したりして、側面支援しています。
コンサルが終わり、自転車で帰還。クールダウン。昼からは事務作業をして、今日は終了。
お疲れさまでした。
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2025/07/01
コンサルって、具体的にどんなことをしているんですか?と聞かれます。
こんにちは。愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマック・コンサルティングの豊田礼人です。
豊田さんの仕事って、どんなことをしているんですか?とよく聞かれます。コンサルタントの仕事って、なかなか分かりにくいですよね。
一番よくやっていることは、経営者や経営幹部さんとのミーティングですね。月に1回とか定期的に訪問し、そこで、会社の中で起こるいろんなことをテーマに、話し合いをしています。困っていることを話してもらって、すぐに解答できることは答えて、分からないことはその場で一緒に考えたり、持ち帰って返答したりすることもあります。
遠方のクライアントとはオンラインでミーティングします。そして、TODOリストをつくり、実行してもらい、次回再訪時にチェックします。それをグルグル回していきます。
ミーティング内容の多くは、売上アップのこと、集客のこと、価格のこと、商品開発のこと、新規事業のこと、人事のこと、採用のこと、などですね。
クライアント内にプロジェクトを立てて、そのプロジェクトの中に入ってアイデアや事例を提供したり、進行をサポートしたりすることもあります。例えば、先日はECサイトのリニューアルのプロジェクトに入り、半年間、伴走しました。新期でWebサイト構築する場合もあって、その時はデザインやコンテンツをディレクションをすることもあります。
サイト内商品の見せ方やキャッチフレーズなどが競合と比べて見劣りしないかとか、ターゲット層が求めているものとズレていないか、も結構チェックして、改善案をフィードバックします。先日も新しいクライアントのAmazonの販売ページで、キャッチフレーズと商品画像の件で改善点を指摘したら、その商品の売上が4倍になった、ということがありました。こういう、すぐに売上増に直結するところは特に素早く指摘して行動を促すようにしています。
経営計画を立てることもあります。経営者と1対1で、データを見ながら、ヒアリングをしながら、採るべき戦略について考え、それを計画書にまとめいくことを一緒にやったりもしています。一緒に考えたり、壁打ちの壁になったりすると、すごく喜ばれます。さらに経営計画の発表会をする場合には、発表会の流れを考えたり、当日、少し話す機会をもらって話す場合もあります。
あと、毎週1本、クライアント企業さんの社員さんが事業アイデアを発案し、それに対して僕が評価したりアイデアを上乗せしてフィードバックする、という「アイデア道場」みたいなことをしたりもしています。
変わったところでは、経営者と「飲みながらコンサル」ということもやっていました。居酒屋で飲みながら、経営者とディスカッションし、コーチングしながら、いろいろと気づいたことを言う、みたいな仕事でした(笑)。コロナの前まで、3~4年くらいやってましたよ。
社員さんの研修もやります。テーマはマーケティング、営業強化などですね。研修が入り口になって、会社全体のコンサルティングに入っていくことも結構あります。
逆に、やらないことは・・・補助金の申請代行ですね。補助金計画書の代筆とか。(クライアントから頼まれた場合のみ、特別にやることはありますが、基本、やらないです)。ただ、クライアントには、使えそうな補助金がある場合はそれを紹介したり、計画書の内容をアドバイスすることはあります。
補助金って麻薬みたいなもので、最初はありがたがるんですが、やがて「もっともっと」となって、もらえたことに何も感じなくなるんですよね。立派な計画書をコンサルに書いてもらって補助金をもらったけど、結局ハードだけそろったけど使いこなせず、逆にそれが足かせになったりして、売上はまったく計画通りに進んでいない、ということはよくある話です。
こういうものからは距離を置いています。
まあ、ざっとこんな感じです。
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2025/06/27
達成すると次の現実、次の目標が現れ、またそれに向かって歩き始める
こんにちは。
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマック・コンサルティングの豊田礼人(とよたあやと)です。
暑いですね。6月なのに、30度越えの猛暑日が続きます。温暖化、本当になんとかしないといけないですねと思いますが、何とかなるのでしょうか?すでに手遅れかもという説を唱える学者もいますが、真相はいかに。
今日の午前中はクライアントである印刷会社に訪問。決算を終え、増収増益を達成しました。ほっとしています。やるべきこと、懸念事項はいろいろあるものの、まずは重要な目標をひとつクリアしました。
2時間ほど経営者と戦略会議。マーケティング、営業、人事、新サービスなどについて、意見交換と情報共有。いろいろとやるべきことを決めました。達成すると次の現実、次の目標が現れ、またそれに向かって歩み始めます。
午後は事務所に戻ってマーケティング作戦の練り直しと実行。
今日もバリューを出せたかな。
お疲れさまでした。
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