2025/09/03
最初のアルバイトは「ほぼ高校生」のとき
こんにちは。
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマック・コンサルティング代表、最近夏バテ気味の豊田礼人です。
今日、なぜかふと、自分が初めてアルバイトをしたときのことを思い出しました。たぶん、大学生の息子のアルバイトについて妻と話していたからだと思います。
僕の最初のアルバイトは、中学を卒業し、高校に入学するまでの春休みにやった、引っ越しの仕事でした。
朝早くに引っ越し会社の営業所に集合し、トラックに乗せられて引っ越し現場に連れていかれ、家からトラックへ、トラックから家へ、冷蔵庫や家具やその他家財道具を運ぶという仕事。3月の下旬で引っ越しのハイシーズンだから、人手をたくさん集めていたのだと思います。
2つ上の高校生の姉が、どこかからその情報を持ってきました。僕は中学卒業、高校入学前の「ほぼ高校生」(あるいは、ほぼ中学生?)だったけど、とにかくその話を聞いて、やってみたいと思ったんですね。
特別裕福でもなかったからなのか、あるいは親の方針からなのかは分かりませんが、子供にお小遣いをたくさん与える家ではなかったから、単純に自分で働いて、自分で自由に使えるお金をもらえるということに、強く興奮したのだと思います。
早朝の引っ越し会社の営業所に行くと、トラックが並ぶ駐車場の一角に簡易の机が置かれ、仕事を仕切る事務社員が2人座っています。その前に、僕たちアルバイトの要員が何十人と並びます。すべて男で、僕より年上の大学生か、フリーターみたいな人たち。ほぼほぼ中学生の僕みたいなのはかなり珍しい。
しかも僕はそこへ1人で潜入していたので、勝手がわからず、キョロキョロ、ややオドオドしながら列に並びました。引っ込み思案な性格だったのに、冒険心からなのか、あるいは自分の力でお金を稼ぐことへの好奇心からなのか、とにかく何かに突き動かされてそこにいた自分が、今でも少し不思議に思います。
営業所の中から、その日の引っ越し案件の詳細が書かれた書類を持った運転手さんが出てきて、机の事務男に渡します。事務男はその書類にざっと目を通し、運転手さんと協議し、アルバイトの集団の中から「お前と、お前と、お前」とピックアップしていきます。案件の規模に応じた必要な人数を選び出し、選ばれたアルバイトたちを連れて運転手さんはトラックに乗り込み、引っ越し現場へと出発します。
引っ越しの仕事なので、体力に自信のありそうな屈強な男から選ばれて行きます。力持ちがたくさんいた方が作業ははかどるので、運転手さんも楽になる。僕はそもそもが小柄で、ほぼ中学生で、しかも校則の名残で坊主刈り頭のままなので、選ばれにくい。選ばれずに余ってしまうと、帰らされるか、営業所内の倉庫の中でつまらない軽作業をさせられることになります。
それは避けたい僕はつま先立ちをして、少しでも自分を大きく見せ、運転手さんの方を見ながら「選んでくれ~」と目で訴えます。(僕はこれを「引っ越し花いちもんめ」と呼んでいた。「あの子が欲しい♪」という感じで人気者から選ばれていく・・・)
ただ、こっちとしても怖そうな運転手さんは敬遠したいので、パンチにサングラスしてひげを蓄えているような人が机に立ったときはなるべく首を縮こめて目立たないようにし、やさしそうなおじいちゃん運転手のターンの時にグーっと背伸びして、選んでもらえるように目ヂカラMAXでアピールしていました。
引っ越しですから、遠方に行ったりもするし、市内の近場の転居だったりもします。遠くに行ったとしても観光をするわけでもないのですが、なんとなくワクワクしました。移動中、バイトは運転席の横の席や後ろのスペースに乗り込みますが、人数が多かったり運転席のスペースが狭い場合は、真っ暗な荷台に乗せられて移動することもありました。コンプラとか、めちゃくちゃですよね(笑)。
引っ越しする人の事情もそれぞれです。
古い家から新築を建てて引っ越す人は嬉しそうで、僕たち引っ越し屋のメンバーにご祝儀を配ってくれることもありました。就職や転勤で引っ越す人は新しい環境に引き締まった表情をしていることもあります。
また、家族で住んでいた大きい家から、それより小さな家に引っ越すようなワケアリの様子の人たちもいます。その家族、その人の人生ステージによっていろいろあるし、経済状況やメンタルの具合もなんとなく伝わってきます。ほぼ中学生ながら、少し人生を学んだ気がします。
あのときのアルバイトは、単なるお小遣い稼ぎ以上に、自分が社会の一員になる入り口だったように思います。引っ越しの場面で遭遇した「人の人生の節目に立ち会う感覚」は、今の僕の仕事観にも少し影響を与えている気がします。
今、大学生の息子は、学習塾と居酒屋でアルバイトをしています。そこで感じた何かは、その後の彼の人生において、どんな糧になるのだろうか。お金だけじゃない何かが、きっと得られるだろう、と思います。
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