2025/02/18
今の時代、ポスティングなんて効果ないでしょうか?という問いに対して
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマック・コンサルティングの豊田です。
例えば、こういう質問を受けることがあります。
「今の時代、ポスティングなんて効果ないでしょうか?先日寒空の中、チラシを300枚ポスティングしてみたんですが、1件も反応無かったんです」
これに対して、すぐにイエスかノーで答えることは簡単ではありません。
まず、配る回数の問題。1回やってみて、すぐに結果が出ることの方がレアケースであること。自分ごととして振り返ってみて、初めて自分の家にポスティングされたチラシを見て、すぐさまその会社に問い合わせたことがあるか?そんなことはほとんどないでしょう?一定期間続けないと、〇か×かを判断することはできません。
次にエリアの問題。そのエリアが、自分たちがターゲットとする層が居住する地域かということ。そもそも、ターゲットを設定しているのか?という問題もあります。
次に内容の問題。ターゲットを明確にせず、そのニーズも特定せず、キレイにデザインはされているものの自分たちが言いたいことだけを並べたチラシに反応する人はほとんどいない。まず目に留まる前に捨てられるし、見てもらえたとしてもニーズを充足する方向でその人の興味関心を引く提案をしていなければ、2秒後に捨てられるでしょう。
次に、見た人にどういう行動をしてもらいたいのかを想定しないチラシは、見てもどうしていいか分からない。電話をかけて欲しいのか、資料請求して欲しいのか、HPを見て欲しいのか、見た人に取って欲しい行動を想定しているか?(つまり動線を設計しているか?)という問題。
となると、いきなりバックエンド商品を並べるのではなく、まず買いやすいフロント商品を推したり、サンプル配布や勉強会・相談会などに参加してもらい、見込み客をリスト化するステップを組み込むことも検討する。(つまりこれも動線の設計という問題)フロント商品や無料のサービス等の問い合わせや申し込みを集める内容ならば、レスポンスの改善は期待できる。
そして、このデジタル化している時代に、はたして「紙のチラシ」というアナログツールが有効か無効かということについても即答はできない。まず、会社としてアナログもWeb(デジタル)ツールもリアルも組み合わせて「潜在客→見込客→初回購入客→リピーター」という顧客の育成(リードナーチャリングという)を設計したうえで、「紙のチラシ」を使うべきか否かを検討するべき問題と言うほかはない。
「今の時代、ポスティングなんて効果ないでしょうか?」という問いに対して、最低でも以上のことを考慮したうえで、回答するようにしています。
今日、質問してくれた経営者さんに、これらをかみ砕いて、ステップごとに説明し、時に一緒に考えてもらいながら、やるべきことをリストアップしてもらいました。
今日もバリューを出せたかな。
お疲れさまでした。
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