2022/01/08
起業時にビジネスプランを人前で発表することであなたが得るもの
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。
今回のテーマは、【ビジネスプランを発表することの効果】です。
◆新しい風
先日、十数人の起業家のビジネスプラン発表をぶっ通しで見て、それに対してアドバイスしたり、感想を述べたりする、という仕事をしました。イマイチ練り込みが足りないな、感じるプランがある一方で、僕が思いもつかないようなアイデアで世の中の問題を解決しようとしている元気な起業家がいたりして、とても刺激を受けました。
なんというか、新しい風を感じた(笑)。
ああやっぱり、「何かやりたい!」という人間のエネルギーってすごいんだな、と素直に感動を覚える機会でもありました。
◆ビジネスプラン公言の効果とは?
自分のビジネスプランを人前で発表すると、どういう効果があるのか?まず、発表のためにプレゼン資料を準備する段階で、自分がやろうとしているビジネスについて、とことん考えるという機会が得られます。ターゲットとか市場の動きとか自分の強みとか・・・。これらを改めて考える良い機会となります。
また、人前で話し、聴衆からフィードバックをもらうことで、自分のプランを客観的に見られるようになります。一旦自分の元からプランを手放して、距離を置いて見られるんですね。このプロセスで、頭の中が整理されるという効果が得られます。
そして人前で公言することで、それを実現しようという気持ちが強くなる。つまり「言ったことは実行する」という、『一貫性の法則』が心理的に働くため、行動に移りやすいという効果もあります。これ、起業家にとってはとても重要なことだと思います。
あと、人前で自社のアピールをするので、単純に、仕事の依頼や売上につながる、というメリットもあります。
◆プランと現実は違う
ビジネスプラン発表会の審査員の中には、「ビジネスプランコンテストで1位を取るくらいじゃないと、起業して成功することはできない!」と煽る人がいます。その勢いでプランを練ることは大事ですが、ビジネスプランコンテストで審査員から良い評価を得ることと、実際に起業してから成功することとは、あまり因果関係はない、というのが僕の個人的な感想です。やっぱり、机の上のプランと現実は違う、と思う。
分かりやすくきれいなプレゼンで、コンテストの審査員にもてはやされたとしても、実際の経営の現場はもっと複雑で泥臭い。実際、ビジネスプランコンテストで高く評価されたプランで起業して、全くうまくいかずに廃業したという事例は、掃いて捨てるほどあるのが現実です。
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか?あなたは自分のビジネスプランを人前で発表したことがありますか?
コンテストに出る必要がありませんが、社員や関係者の前で発表するということは、大きな意味があります。ビジネスをよく考える機会になる。ビジネスを客観的に見ることができる。考えを整理できる。公言により一貫性の法則が働き、実行力が高まる・・・。
プランと現実は違う。あなたはそれをよく分かっている。だから見栄えの良い素晴らしいプランである必要はない。それよりも実効性を追求して欲しい。プランを作ることでいろいろといい効果も得られるはず。
だから是非チャレンジしてみてください。
応援しています。
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