2019/11/13
社運を賭けた大きな決断
愛知県名古屋市で中小企業の業績アップを親身に支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田です。かなり朝晩が冷えるようになってきて、冬が近づいていることを感じる今日この頃です。
さて、今日のテーマは【社運を賭けた大きな決断】です。
◆売れている会社の経営者
先日会った、年配の経営者。
自社が製造販売する消費者向け商品の売れ行きが、とても好調。毎年増収増益を果たしているそうです。とても穏やかな紳士で、年下の僕にも丁寧で、暖かい。そして、事業はすこぶる絶好調なのですが、驕るところが全くない。話していてとても気持ちがいい。
加えてマーケティングに対してすごく勉強していて、「売れている会社の経営者だな」と感じさせる人でした。
◆捨てる決断
そんな好調な会社を率いる経営者ですが、かつては儲からない会社だったそうです。父親から引き継いだ会社は、地方にある古くからの産業で、扱う商品の流通経路は長く、利幅は薄い。特に大きな販売先である卸問屋との取引は、売上は大きいが利益が少ない。つまり、忙しいわりに儲からない。
経営者はいろいろ悩んだあげく、卸問屋との取引からは撤退することを決断したそうです。そして、BtoCに本腰を入れる方向に舵を切ります。ネット上のモールに出店し、試行錯誤し、資金を使い、粘り強く取り組みます。
しかしすぐには売上が作れず、会社は赤字に陥り、苦しい時代が7年ほど続きます。資金に行き詰まりそうになったそうですが、親からの資産を売却して耐え忍びました。身を切る思いだったそうです。
そしてネット販売がようやく軌道に乗り始めて黒字化し、現在はその分野では確かな存在感を示す企業へと成長しています。
経営者は、10年を超える歳月を経て、やり遂げたのです。
◆その時、勇気を持って決断できるか
今振り返ると、卸問屋との取り引きを断ち、ネット販売に資金を集中投下したからこそ、うまくいったんですね、と言えます。
あの決断が良かったね、と。
しかし、当時、先が見えない中で、大きな売上を捨てる決断はなかなかできるものではありません。そこが本当にすごいと思います。そして赤字の時代を耐え、新事業を軌道に乗せた手腕。意志の強さがありました。
社運を賭けた大きな決断をしたのか、しなかったのか。これによって、その後の結果は大きく変わるのだ、ということです。
◆自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか。
現状そこそこ事業は回っているものの、最近下降気味。しかもこのままやり続けても、良くなる兆しはない。忙しいだけで、儲からない。そして何より、満たされない。
でも、変えるのは恐い。状況が大きく変わるのは恐い。もしかしたら大失敗するかもしれない。だから決断できない。ズルズルズル・・・。多かれ少なかれ、誰しもこういう状況の経験があるのではないでしょうか。
変化が必要だ!と口で言う経営者は多いですが、実際に行動に移す人は少ない。口で言うのは簡単ですから。
人間は「現状維持」したいと思う生き物。だから基本的に変わりたくない。しかし、大きな成果を上げ、未来に向けて好循環で回っている会社や人は、「社運を賭けた大きな決断」をして、自ら変化しています。
あの時、あの決断をして良かった、と思える決断を。(それは多くの場合「捨てる決断」だと言われています)
あなたはこのままでいいのか?それとも決断するのか?
いずれにしても、応援しています。
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