2015/11/27
第554号【無料の客と有料の客】
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■ドタキャンされまくりの1年
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最近、月に数回、
国が実施している中小企業支援の仕事に携わっています。
これは、
中小企業が経営の相談を無料で受けられる相談窓口で、
僕は社会貢献的な意味も込めて、
この仕事に携わらせて頂いています。
しかし、最近痛烈に思うことがあります。
それは、アポイントをドタキャンしたり、
当日になって時間変更をしてきたり、
連絡も無く遅刻してきたり、
そういう方が本当に多いのです。
人生でこんなにドタキャンをされた記憶がないくらい、
ドタキャンされまくった1年でした。
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■無料の客は、自分にとって良い客か?
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ドタキャンをされると、
本当に悲しいんですよね。
こっちはそれなりに準備して、
時間を空けて待っているわけですから。
結局、無料だから、こうなるのかな、と思います。
お金を払わずに何かを得ようとするお客は、
きちんとお金を払うお客様に比べて、
意識が低い人が多い、
と感じざるを得ない。
すべての無料客の意識が低いと言っているわけではなく、
そういう人の割合が相対的に多いのではないか、
と僕が個人的に感じるのです。
「無料」が好きな客は、本当に自分のお客なのか?
つきあいたい客なのか?
そんなことを考えてしまいます。
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■チェリーピッカー
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無料ではないにしろ、
低価格販売で集客を
試みるというケース。
価格の安さに惹かれて集まる客は、
他に安い店(会社)を見つければ、
すぐにそちらに流れていく傾向が強い。
そういう客を「チェリーピッカー」と言うそうです。
「美味しそうなサクランボだけを摘む人」という意味が元の意味で、
そこからバーゲンハンターを示す言葉となったそうです。
チェリーピッカーは、
あなたのお客なのか。
チェリーピッカーは、
いずれ正規価格で買ってくれる優良顧客に育つのか。
しっかり見極めなければなりません。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではいかがでしょうか?
価格には「品質のバロメーター」という機能があります。
我々は一般的に、
高ければ、品質も高いだろうと推測するし、
安ければ、品質もそれなりだろうと推測します。
また、
高い買い物をするときは、
事前リサーチに時間をかけるなどしっかり準備する一方で、
安い物を買うときは、
相対的に準備時間は短くなります。
無料や低価格で販売するということは、
「品質は低いだろう」
「大したものではないだろう」
「準備しなくていいだろう」
「ドタキャンしても問題ないだろう」
と思われる可能性が高まります。
安いけど、品質は高い、
が理想ですが、
これはどこかで無理が生じる。
資金力の限られる我々中小企業にとってはとり難い戦略です。
あなたは、あなたの商品をいくらで売るのか?
これは慎重に考えないといけない問題です。
むやみに安売りしてはいけない。
なぜなら、
つきあいたくない客を集めることになるから。
そういう人に振り舞わされて、
人生の貴重な時間を消費するわけにはいきません。
応援しています。
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■編集後記
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最近、毎日たくさんの起業家や経営者と会い、
色んな案件を高速で処理していく、
という機会に恵まれています。
それぞれ状況や課題は違うので、
その都度最適解を導き出すのは至難の業です。
でもこの「量稽古」が、
ジワジワと僕の血となり肉になっている実感があります。
引き続き、頑張ります!
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