2018/06/22
小さなマーケティング
愛知県名古屋市で中小企業の売上アップ、やる気アップを支援する経営コンサルティング事務所、レイマックの豊田礼人です。
今回のテーマは「小さなマーケティング」について、です。
■銀行マンからの相談
銀行の営業マンが相談に来ました。
担当している融資先のメーカーが売上不振に陥っているので、何とか力になりたい。
それで、そのメーカーがどうすれば売上アップができるか、教えて欲しい、という相談です。
良い提案ができれば、先方のメーカーの社長(仮にA社長とします)に喜んでもらえるかもしれない。そうすれば融資の話につなげやすい、だから提案のヒントが欲しい、そんな要望でした。
■マーケット・インで考える
それでいろいろと彼に質問し、そのメーカーの課題を明らかにしていきました。
要約すると、そのメーカーは今までは親会社に支持されたモノをただひたすら作るだけだった。しかし、その親会社との安定取引は崩れ始め、仕事量が減り、いよいよ自社で商品を開発しなければならなくなった・・・ということです。
自社商品を開発するために重要なことは、ターゲットとそのニーズ(お困りごと)を特定し、それを解決する商品をつくること。これをやらないと絶対に失敗する。
つまり、マーケット・インの視点。
その重要性をその銀行マンの彼に、分かりやすく説明しました。
■相手の心を動かすプレゼン
この銀行マンへのコンサルティングの目的は、彼の提案がA社長に受け入れられ、喜んでもらうこと。まずはA社長の心をちょっと動かしたい。
提案内容が実行されれば万々歳だが、そこまで望むのはややハードルが高い。
まずは、「む、この銀行マン、なかなかやるな」とA社長に思ってもらうこと。そのために重要なことは、コンサルタントが言うような理論詰めの提案ではなく、実践的な提案。
例えば、自分の周りの友人や家族にそのメーカーが扱う商品について、実際に聞いてみて感想や意見をもらう。
いわば「小さなマーケティング」をしてみて、その結果をプレゼンに添える。それがプレゼンの質をぐっと引き上げます。
「あ、こいつ、言うだけじゃなく、動くやつだな」と思ってもらえる。そう思ってもらえれば、その後の展開がすごくやりやすくなります。
小さなひと手間が、相手の気持ちを動かすのです。
■自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか?
僕たちは、日々プレゼンの連続です。
大きなものから小さなものまで、様々な提案を顧客にしています。
そのとき、ちょっとした一手間を付け加えるだけで、相手の印象が変わることがあります。
あ、気が利いているな、とか、お、頑張ってくれたんだな、と感じてくれるようなちょっとしたこと。
例えば、小さなマーケティング。自分の周りの人に調査してみる。
誰しも顧客の視点は忘れがちだし、見えなくなりがちなので、ありがたいと感じてもらえるはずです。
あなたの一生懸命さが伝われば、プレゼンの8割は成功。
ちょっとしたひと手間は、相手に対する愛ですからね。
応援しています。
(無料メルマガ『愛される会社の法則』第588号(2016年7月22日発行)より)
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