2016/12/23
第610号【才能で片づけるな】
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■努力か才能か
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我々はどうも、
「努力する人」より「才能のある人」を高く評価する傾向にあるようです。
ずば抜けて高い成果を上げている人を見ると、
「あの人は才能あるから」と結論付けて、
その背後にある努力をあまり見ようとしません。
いわば、天才崇拝、のような。
これはなぜでしょう?
ニーチェは、
「天才というのは神がかった存在だと思えば、
それに比べて引け目を感じる必要がないからだ。
『あの人は超人的だ』というのは、
『張り合ってもしかたない』という意味なのだ」
と言っています。
参考:(「やり抜く力」A.ダックワース著)
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■ラクしたい
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つまり、あの人は天才だからできるのだ、
と結論付けてしまった方が自分がラクなのです。
なぜなら、自分が努力しなくてもいいから。
あの人はコツコツと努力を積み重ねたからすごい成果をあげたのだ、
と認めると、
努力していない自分を否定することになり、
居心地が悪くなる。
「すごい成果は才能によるものだ、
自分が張り合ってもしょうがない」、
としておけば、自分は現状を変えなくてよい、
ということになります。
僕たちは、基本的にラクしたい、怠けたい生き物です。
自分を甘やかすために、無意識に、
天才を高く評価して、
「自分とは関係ないこと」と思いこもうとしてしまうのだと思います。
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■努力を積み重ねる
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しかし一方で、どんな天才でも、
継続的に努力を積み重ねないと、
大きな成果が得られないことを、
僕たちは知っています。
エジソンしかり、イチローしかり。
そうすると、こういうことを言い出す人がいます。
「努力できることが才能なのだ」と。
これも、なるほどと思う反面、
「才能」を神格化してしまっています。
努力できる才能が備わっている人は努力できるけど、
そういう才能がもともと備わっていない自分は、
努力できなくてもしょうがない、
という言い訳。
こう考えてしまうくらい、
僕たち人間はラクがしたくて、
努力を積み重ねることが苦手なのかもしれません。
だからこそ、結果的に、
努力を積み重ねている人が抜きん出ていくのだと思います。
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■自分レベルの視点で
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自分レベルではいかがでしょうか?
僕たちは、地道な努力を積み重ねているでしょうか。
「才能がないから」と努力を放棄していないでしょうか。
どんなに華やかに成功しているように見える人でも、
その裏には気の遠くなるような努力の積み重ねがあります。
僕たちはそこをしっかり見て、
その事実をきちんと意識し、
自分にフィードバックしていかなければなりません。
努力することを「才能」で片づけない。
自分をコントロールし、
決めた道を進む意思の力を育てよう。
成功は一日にしてならず。
応援しています&メリークリスマス。
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■編集後記
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今年は本当に一年が早く感じました。
充実していたからなのか、歳のせいなのか。
その両方なのか。
残り数日、2016年をかみしめて過ごしたいですね。
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