2017/11/03
その日のうちに第一歩を ~村上春樹氏に学ぶ
■小説家になったきっかけ
先日、たまたま本屋で村上春樹氏の「職業としての小説家」という本を買いました。
特にファンだったわけでもないし、前から読みたいと思っていたわけでもなく、本当に、たまたま目に止まった、という感じです。
この本には、氏の小説家になったきっかけが書いてありました。
プロ野球のヤクルトスワローズのファンだった村上さんは、ある休みの日、神宮球場の芝生の外野席で、ひとりで野球を見ていたそうです。
そのとき、「その瞬間」がきたのだそうです。
■突然降ってきた
ある選手が二塁打を打ち、ぱらぱらとまばらな拍手が起きたとき。
ふと、「そうだ、僕にも小説が書けるかもしれない」と思ったのだそうです。
何の前触れもなく、突然そう思ったのだそうです。
いわば、天から降ってきた。
そして、それを境に、氏の人生の様相はがらりと変わったのだそうです。
それまで、小説を書いたことも無く、小説家になりたいと思ったこともなく、ただ好きな音楽をかける喫茶店を経営していた氏は、その日から「小説家」になったのです。
■その日のうちに第一歩
もともと才能はあったのだと思います。あれだけの実績を生み出した人ですから。
ただ、僕がなるほど、と思ったのは、氏が「小説が書けるかもしれない」と思った後の行動です。
村上さんは、試合が終わった後、そのまま電車で新宿の紀伊国屋に行って、原稿用紙と万年筆を買ったのだそうです。そして小説を書き始めた。
思い立ったとき、その熱が冷めないうちに、次の行動をしたこと。
僕はここに分かれ目があると思います。
やろうと思ったことを、なかなかやらない人たちがいる(僕も含めて)。自分の中で盛り上がったはずなのに、結局やらないまま歳をとっている。
その原因は、思い立ったその日のうちに第一歩を踏み出さなかったから、なのかもしれません。
■自分レベルの視点で
自分レベルではいかがでしょうか?
あなたは、やろうと思ったことを、明日に引き伸ばし、それが明後日になり、一週間後になり、結局やらなかったという経験がありませんか?
やろうと思ったことを、確実にやるためには、思ったその日にやり始めること。一回寝かせてしまったらダメなんです。
村上春樹さんは、プロ野球を見ながら「小説家になれるかもしれない」と思い、その足で(ここが大切)原稿用紙と万年筆を買い、店が終わってから小説を書き始めました。
そして新人賞を獲り、ベストセラーを生み、作家として大成功しました。
僕たちは、氏の才能は真似できませんが、行動は真似できます。
思いついた勢いでそのまま行動する。せっかくの思いを寝かせない。そうすれば、少し前に進む。
寝かせてしまったら、何も起こりません。
応援しています。
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