2015/08/28
ふさわしい人になる
■ニトリの成功の8割は運
以前、ニトリの似鳥社長の半生が、
日本経済新聞の「私の履歴書」で紹介されていました。
その波乱万丈の物語は読むものを惹きつけ、
僕も毎朝楽しみで、欠かさず読んでいました。
ニトリは、
家具量販店として国内での存在感は言うまでもなく、
現在は海外での出店に関しても積極化しています。
その成功は誰の目にも明らかですが、
似鳥社長は「今日の成功の8割は運だ」と言っています。
謙遜だとは思いますが、
言いたいところとしては、
「周囲の協力があってこその私」というメッセージなのだと思います。
■総理大臣になってもらいたい人になる
周りの協力なしに成功なんてありえないのだから、
自分自身がまず協力が得られる存在になることが重要だ、
というのが「8割が運」の背後にあるメッセージだと思います。
さて、
将来の総理大臣候補とも言われる小泉進次郎氏の話。
政治家なので好き嫌いはあると思いますが、
最近、彼の評価がジワジワと上がっているようです。
とにかく「マナーが完璧だ」ということで、
ある雑誌で特集が組まれていました。
福島の復興支援のため、
月に一度は現地に入り、
地元の人の声を聞き、対策を考えているそうです。
(これに関しても人気取りのためのポーズだ、
という意見もあるかもしれませんが)
その小泉氏がインタビュアーに、
「総理大臣になりたいですか?」
と聞かれて、
「総理大臣になってもらいたいと思われる人になりたい」
と返したそうです。
総理大臣になれるかどうかは、自分ひとりでは決められない。
周りの協力や、それこそ運も必要でしょう。
しかし、
総理大臣になってもらいたいと思われる人になるために、
日々努力することはできる。
周りの協力が得られるように、また周りから認められるように、
自分ができることを粛々と行う。
そんな真摯な姿勢が透けて見えるのが、
人気の秘密なのかもしれません。
■ふさわしい人になる
スポーツの世界でも、
同じメッセージを発信している人がいます。
柔道の山下泰裕氏はこう言います。
「優勝することを目標にするのではなく、
優勝するのにふさわしいチームになることを目標にすべきだ」
と。
優勝できるかどうかは、
対戦相手の実力や調子、さらには運にも左右されます。
自分たちですべてをコントロールすることはできない。
しかし、自分たちができることに集中し、
誰からも「ふさわしい」と認められるように努力することは、
できますよね、と。
自分たちがコントロールできることに集中せよ、
そうすれば、運もついてくるだろう、と。
そういうことだと思います。
■自分レベルの視点で
自分レベルではどうでしょうか?
僕たちは、
自分でコントロールできないことを目標にし、
その成否に一喜一憂していないだろうか?
たとえば、今年は○億円の売上げを達成する!という目標を
立てがちですが、
売れるかどうかは、相手があることなので、
完全にコントロールすることはできない。
小泉氏や山下氏風に言うと、
「○億円の売上げを達成するのにふさわしい会社になる」
ということでしょうか。
その会社とはどんな会社か?
また、それにふさわしい経営者とはどんな経営者か?
商品・サービスが良いのは当たり前。
それに加えて、顧客を喜ばせ、感動させられているか?
顧客のために、社会のために、
何か、もっと、できることはないか?
議論して、実行すべきことはないか?
自分ができることに集中し、
「ふさわしい」会社になる。
「ふさわしい」人間になる。
それを目指すことが重要なのだ、と。
僕もがんばります。
ぜひ、あなたも。
応援しています。
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