2017/02/14
他人との比較じゃなく、自分の中でちょっと頑張る
ひとつのことをコツコツと続けることで、スキルは高まる。
そしてさらに続けると、目標達成に近づきます。
しかし、
こういうことを言うと「世の中には努力を積み重ねることなく、
高いスキルを身に着けている「天才」がいるじゃないか」という反論をする人が出てきます。
例えば、
イチロー選手と同じ量の努力を積み重ねれば、誰でもイチロー選手のようなスキルと結果を得ることができるのか、という反論です。
この答えは、正直分かりません。
もちろん、イチロー選手には、もともと高い能力が備わっていたのだと思います。
しかし、問題はそこではない。
イチロー選手にもともと高い能力があったかどうかは、問題ではない。
問題は、
イチロー選手のような天才でさえコツコツと積み重ねているのに、
我々凡人がコツコツ積み重ねずして成果を得ることなどできるのか、ということです。
才能の有無ではなく、仕事に取組む姿勢の問題です。
イチロー選手に人より秀でた高い才能が生まれつきあったにせよ、
無かったにせよ(あったと思いますが)、コツコツと努力を積み重ねてきたからこそ、
あのような素晴らしい成果が得られたのだと思います。
高い才能を持っていたとして、その上に努力を積み重ねなければ、大きな成果は得られません。
いわんや我々凡人をや、です。凡人が努力を積み上げず、どうすんねん、ということです。
イチロー選手自身も、コツコツと積み重ねることの重要性を説いています。
イチロー選手は、自身が大会長を務める「イチロー杯争奪学童軟式野球」で、
参加した少年たちにこう言ったそうです。
(出所:Number Web 2017年2月2日配信 笹田幸嗣=文)
「今年メジャーリーグで3000というヒットを達成することができました。
こういうことがあると、たくさんの人から褒めてもらえます。
そして、イチローは人の2倍も3倍も頑張っているという人が結構います。
でも、そんなことは全くありません。
人の2倍とか3倍頑張ることってできないよね。
みんなも頑張っているからわかると思うんだけど。
頑張るとしたら自分の限界・・・自分の限界って自分で分かるよね。
その時に自分の中でもう少しだけ頑張ってみる。
ということを重ねていってほしいな、というふうに思います。
みんなが今、僕を目の前にして・・・・
日本のプロ野球で何年かやってアメリカに行って16年終わったんだけども、
そういう目に見える結果を残したからそんなふうに言えるんじゃないかって思っているかもしれないけど、
それは全く違っていて、僕もみんなと同じように野球少年だったし、
ここに今日来てくれた関根選手もみんなと同じ。
しかも彼は毎年、1回戦負けの選手でした。
ね?みんなの方が成績がいいんだよ。現段階では。
彼もきっと人との比較ではなくて、
自分の中でちょっとだけ頑張った。そのことを続けていくと、
将来思ってもいなかった自分になっている。と僕は思うし、
実際、僕だってメジャーリーガーになれると思っていなかったし、
アメリカで3000本打てるなんてことは全く想像ができなかったんだけど、
今言ったように、自分の中でちょっと頑張ってきた。
それを重ねてきたことで、今現在(の自分)になれたと実感しているので、
今日はこの言葉をみんなに伝えたいと思います」
他人の評価ではなく、
自分の中でもう少しだけ頑張ってみる。ということを重ねる。
人との比較ではなく、
自分の中でちょっと頑張ることをコツコツと積み重ねることが重要なのだ、
ということです。
目標に向かって努力しても、目標に達成できないかもしれない。
達成できなければ、周りは評価してくれないかもしれない。
しかし、だから努力しても無駄だとあきらめるのではなく、
自分のがコントロールできることに集中すればいいのです。
自分の中の限界を少し超えるくらい、
コツコツと積み重ねてみる。
シンプルなことを繰り返してみる。
その姿勢が重要だとおもいます。
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