2010/07/07
5000円が990円になるクーポンの仕組み
クーポンの共同購入というのがあるそうです。(日本経済新聞 2010年7月7日)
ネットベンチャーなどが専用サイトで飲食店などのクーポンの購入を消費者に呼びかけ、購入希望者が予定数に達した時点で売買が成立する仕組みなのだとか。
飲食店側はネットベンチャーに手数料(20~50%)を払うことで、このシステムを利用できるそうです。購入者は、例えばレストランの5000円相当のコースを990円で利用できたりするそうです。これは否が応でも食いついてしまいますよね。
他にも、人気レストランに並ばずに入れるクーポンとかもあるそうです。並びたくない僕としては、これ、強く魅かれます。
類似した例で、アパレル企業などが消費者からデザインを募り、買いたいという人が一定数集ったら商品化する、というマーケティング手法があります。一見リスクがあることでも、購入者をあらかじめ確保することができるため、企業側も計画的に行動できる仕組みです。
また消費者が「参加している」「みんなで達成する」という一体感を味わえるのも、こういった手法のメリットです。企業へのブランド愛顧にもつながります。
クーポンの共同購入も、店側は割引するわけですから単品あたりの利益は減りますが、たくさん新規客が増え、サイドメニューの追加注文増、リピート客化が期待できるというメリットがあります。
このサービスに一役買っているのがツイッター。仲介するネットベンチャーなどがツイッター上でマメに告知し、購入を達成したい利用者がツイッター上でさらにつぶやくことで、専用サイトへの来訪者をグングン増やしているそうです。
「参加型」の仕組みなので、利用者は自分の体験をどうしてもつぶやきたくなる。新しいものへ参加している自分をアピールしたい欲求をツイッターが吸収するわけですね。
従来、新規客を獲得するためのコストは既存客を再来店させるコストの数倍かかるから、まずは既存客を大切にせよと言われてきました。
この大前提は揺るがないとしても、ツイッターはじめ昨今のフリーなコミュニケーションツールの活用で、コストをかけずに新規客を集めることが可能になりつつあります。
この動き、今後も注目していきたいですね。
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