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豊田礼人の基本的な考え方を
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2024/08/23

第1009号【他人の脳みそを使って考えをシャッフルする】

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■経営者とブレスト
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今回はブレストって大事だな、という話。

 

(ブレストとはブレインストーミングのことで、
要はアイデア出しのために言いたいことを言い合う、
みたいな手法です)

 

先日会った飲食店の経営者をコンサルティングしたときのこと。

 

既に15年以上前から飲食店を経営していて、
現在も数店舗経営しつつ、
これまでの実績をもとに飲食店のコンサルもしている人です。

 

僕への相談内容は、
コロナ前に開いたある店舗が想定通りに集客できず、
現在閉めている、

 

この店を再オープンさせたいのだが、
どういうコンセプトでやればいいのか方向性が定まらず、
煮詰まっている、

 

そこで、
アイデアが欲しい、
ということで相談に来た、とのことです。

 

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■コンサルというよりブレスト
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こういうお客さんを相手にすると緊張します。。

 

なぜなら、
既に飲食店を何店舗も出し、それを成功させ、
その実績から他店のコンサルティングもしている。
つまりその道のプロ。

 

そのプロが考えに考えたうえで結論に至らず、
アイデアを求めに来た・・・。
こんな人を納得させられるアイデアなんて、
そう簡単に出せるわけないでしょ?

 

・・・というネガティブな感情をぐっとを抑え、会いました。

 

半ば開き直ってヒアリングをし、
聞きだした情報を消化したうえで、
昨今の世の中の流行や人々の関心などを思い浮かべながら、
少しずつアイデアを出してみる。

 

興味なさそうなこと、
お、ちょっと食いついたな、ということ、
いろんな反応が出ます。

 

その反応を見ながらその人のツボを理解し、
さらにそのツボの方向性でアイデアを出す。

 

すると向こうも乗ってきてアイデアを出し、
こっちもそれに乗っかって、
ちょっと笑わしながらさらにアイデアを出す。

 

だんだん場が温かくなってきました。

 

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■見えた方向性
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そんな感じで「ブレスト」を回しながら、
ある一個のアイデアがその経営者のハートをつかみました。

 

それは「あるもの」に特化した飲食店のアイデア。
(この「あるもの」に関しては言えません。すみません)

 

それをベースにして、
世の中の動きや周辺の環境を考えながらアイデアを深め、
細かい部分を話合い、
大まかな方向性が決まりました。

 

ここまでくると、
飲食のプロである彼は「やることリスト」がバババッと出てきて、
イメージが見えてきたようで、
それらをノートに書き留めていました。

 

その様子を見ながらこう思った。

 

ああ、
こうやって複数の脳みそをシャッフルしながら考えると、
どん詰まりだと感じた状況も突き破るアイデアが出るんだな。

 

玄人(飲食のプロ)過ぎて見えないことが、
素人(僕)とブレストすることで見えることもあるんだな、と。

 

「うわ、これ、やってみます!」と嬉しそうに帰っていった彼の姿に安堵し、
その後の経過報告を楽しみに待つことになりました。

 

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■自分レベルの視点で
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自分レベルではいかがでしょうか?

 

僕たちは他人の脳みそを使ってブレストしているだろうか?

 

自分だけで考えて、
同じところから抜け出せず、
勝手にあきらめていないだろうか?

 

自分が抱えている「問題」、
これをすぐにすべてを解決できることは難しいけれども、
解決のヒントになるアイデアはどこかにあるはず。

 

そのヒントにたどり着くために、
他人の脳みそと自分の脳みそをシャッフルしながら話すのは、
とても有意義なんじゃないかな、
と改めて思います。

 

テーマを決めて、
ある程度の制約条件を決めたら、
あとは思いつくままにアイデアを相手に投げつけてみる。
そのアイデアに乗っかって、
思ったことをつぶやいてみよう。

 

できれば笑いながら。

 

相談に来た彼について「すごいな」と思ったのは、
その道で実績十分なプロなのに、
第3者の脳みそを借りに来たその柔軟さ。

 

これができるからこそ、
これまで実績を積み上げられたのかもしれません。

 

あなたのその問題、
誰かと共有してブレストしてみてください。

 

ダメもとでOK。
その第一歩と柔軟性が明日を切り拓く、かも。

 

応援してます。

 

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