2009/09/04
第229号【すごい人に見せかける力5】
少し先ですが、9月の15日(火)に東京出張します。日頃、名古
屋での活動が中心で、東京方面の方たちの問合せに応えることが
なかなかできません。もしこの日に個別ミーティングなどをご希望
の方は、ご一報くだされば、できるだけご対応したいと思います。
メールにてご連絡くださいませ。info@raymac.jp
では今週のメルマガ、さっそく始めましょう!
(連続229週間、無休で発行しています!風邪をひきました)
★特別編集の無料レポート「愛される会社への道」(A4版14頁)
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■ 特別編の第5回目です。前号までのあらすじ
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そもそも人間は継続が苦手なのではないか。だから禁煙もダイエット
も失敗してしまう。その中で、一つのことを継続している人はすごい
人に見える。皆が苦手なことを、平然とやってのけるのだから、す
ごい人だという評価を受けるのである。
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■229週を超えたメールマガジン
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僕はメールマガジン(メルマガ)を2005年の4月以来、毎週金
曜日朝6時に配信し続けて、すでに4年が経ちました。2009年
9月現在で220号を越えています。その間一度も休んだことはあ
りません。
正月だろうがゴールデンウィークだろうがお盆だろうが、風邪を引
こうが頭が痛かろうが首を寝違えようが、金曜日の朝には必ず配信
してきました。内容も作成には最低でも2時間はかけています。
経営コンサルタントとしては何の実績もなかった当時、とにかく信
頼を得たいがためにやり始め、信頼を得たいがために一度も休むこ
となく今も続けています。読者数は公表するほど多くないし、お褒
めの言葉を時々頂くものの出版社から声がかかるほどの内容でもな
い。しかし、この「継続」が思わぬ威力を発揮するのです。
中小企業診断士の資格をもっているだけで、コンサルタントとして
は全く実績の無かった僕に、メールマガジンを読んで、それがきっ
かけでホームページに訪れ、コンサルティングの仕事を発注してく
れる人が次々と現れたのです。
その多くが、「あれだけ継続しているのは素晴らしい。信頼できる人
だと思った」という感想を持ってくれた人たちなのです。コンサルタ
ントとしての豊田は、全くすごくない。しかし、4年間も継続してい
る人間・豊田はすごいと評価してくれるのです。
こういう評価を頂くと、嬉しくてますます続けようと思います。そして
それが習慣化され、辞めるという選択肢は全く僕の中から消えてしまっ
ているのです。だからこれからも永遠に続いていくのだと思います。
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■マーケティングも継続が必要である
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僕の仕事は経営コンサルティングで、その中でもマーケティング面
を中心にアドバイスをさせて頂いています。顧客は30人以下の中
小企業ばかり。そういう企業のマーケティング活動で必要なのは、
顧客とのコミュニケーションをしっかりと行なうことです。
自分達の会社の特長やこだわりを顧客にキチンと伝えることが非常
に重要なのです。特に現代はどこの企業も技術レベルやサービスレ
ベルが均一化してしまっている成熟化社会です。こういう世の中で
商品やサービスそのもので他社と差別化することは難しくなってき
ています。
どこの飲食店で食べてもそこそこ美味しいし、どこの家電ショップ
で買っても商品やアフターサービスに大差はありません。だからこ
そ、顧客とのコミュニケーションが重要になってくるのです。顧客
との関係性を強化するのです。
そのためには、情報を継続的に発信することが大切です。DMを打
つにしても、1回送って成果が上がらないと「DMはダメだ」とあ
きらめてしまう人があまりにも多いことに驚きます。情報は継続し
て発信してこそ意味があるのです。
ただ、発信の仕方にも工夫が必要です。同じ内容のDMを嫌がって
いるお客に何度も送ればクレームになります。そうなれば継続はで
きませんので、お客さんのこちらへの興味度に合わせた受け取りや
すい方法で発信していくことが、継続できるポイントです。継続す
るにも押さえるべきことがあるのです。
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■継続するためのコツ
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1、将来得られる果実をなるべく具体的に描く
地道なことを続けていくことは退屈に感じる時もあるし、もっと手
っ取り早く成果が得られる方法があるのではないかという不安に襲
われることもあります。これらを乗り越えるためには、将来自分が
得られるであろう果実をなるべく具体的に思い描くことが大切です。
空想するのです。僕のクライアントのある経営者は、40歳を過ぎ
た今も週に2、3回は徹夜をしながら仕事をしています。よくそんな
生活を続けられるね、と問うと、「空想しているから頑張れる」と答
えます。空想が趣味なんだとか。つまり、自分が将来つかむであろ
う成果を事細かに空想するのだそうです。将来の目標を視覚化するこ
とが、今日の継続を強力に下支えしているのです。
2、続けていることを宣伝する
自分が続けていることを皆に宣伝することで、自分を縛ることができ
ます。継続するということは「自分と約束する」ことでもあります。
しかし、他人との約束は一生懸命に守ろうとする人でも、自分との約
束はいとも簡単に破ります。
他人との約束を破れば信頼を失いますが、自分との約束を破っても実
害はありません。ですから、他人に宣言することで、擬似的に他人と
約束した状態をつくるのです。私も資格試験に落ち続けた過去があり
ますが、途中で辞めなかったのは、大勢の人たちが僕の資格挑戦を知
っていたからです。家族はもちろん友人も会社の人も知っていました。
こういう状況で途中で辞めることはできません。時間はかかりました
が、最後までつづけることができました。
3、世の中の継続している人をライバル視する
連続試合出場をしている阪神の金本選手、古くは鉄人衣笠選手、40
歳を越えてもプレーし続けるサッカーのカズ選手など、世の中には自
分の仕事にこだわって継続している人がたくさんいます。
有名人でなくても、身近な人の中にもいるかもしれません。僕のクラ
イアントで、工場のスタッフとの仲が上手くいっていない営業出身の
社長は、毎週自分の休みの日に工場へ出勤し、スタッフと言葉を交わ
すことを続けています。
僕は、こういう人たちを自分の良きライバルとして、密かに競争して
います。やめたくなった時でも、あの人が頑張って続けているのだか
ら僕ももう少し続けてみようと思えるのです。
脚本家の三谷幸喜さんは、ホテルに缶詰になって深夜まで原稿を書い
ていたある時、疲れてふと外に目をやると、隣のビルのオフィスで
サラリーマンが一人で残業しているのが見えたそうです。
その時三谷さんは、「あの人が仕事を続けている間は、自分も頑張ろう」
と思って原稿に戻って書き続けたそうです。自分と直接的には関係の
無い人が頑張っている姿を見て、自分も頑張るというのは、時にとても
有効な継続方法なのです。
(次号に続く)
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