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豊田礼人の基本的な考え方を
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2016/01/29

第563号【スピード感、出てます?】

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■事業承継が進まない
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先週に引き続き、事業承継のお話。

 

会社経営者にとって、
息子や娘にいつ事業を引き渡すか、
と言う問題は、
なかなか難しいものです。

 

僕のクライアントのある社長は、
5年前に僕に「5年後には息子に社長を譲る」と言っていましたが、
先日も「あと5年以内に息子に譲る」と言っていました。
延びてる(笑)。

 

やはり自分が人生をかけて作り上げてきた会社を、
そうそう簡単には渡せないんでしょうね。

 

自分が苦労しただけに、
どうしても「まだまだ」と頼りなく感じてしまうのだと思います

 

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■若い奴がやった方がいい
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父から子への事業承継問題に触れると思い出す事例があります。

 

お菓子問屋の株式会社ナカムラさんの話。

 

父が創業社長として経営する会社に入社した中村青年は、
ある時父に言われます。

 

「お前、30歳になったんだから、社長をやれ」と。
父が創業した時の年齢が30歳だったので、
もう十分やれるはずだ、というのです。

 

しかし中村青年はまだ全く会社経営に自信が無く、
「俺はまだこの会社をどう経営したらいいのか分からないよ」
と拒否するかまえを見せました。

 

すると父は、
「俺もどうしたらいいのか分からん。
どっちも分からないのなら、
若い奴がやった方がいい」
と言ったそうです。

 

この判断は、
本当に潔くて、
カッコよくて、
そしてすごくたくさんの真実を含んでいるんだろうなと思います。

 

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■経営に必要な能力
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今の世の中、
先を見通すのって、
本当に難しいですよね。

 

来年、どんな環境変化が置き、
お客様がどのように変化し、
どんな対応をすれば良いのか、
予想するのはとっても難しい。

 

来年のことでも難しいのに、
3年後、5年後、10年後なんて、
ほんと、どう予測していいのか。

 

こういう中で必要なのは、
変化に素早く対応できる「スピード」です。
振り落とされないようについていくスピード。

 

そして今や絶対にITやWEBの活用は避けて通れない。

 

で、こういうことって、
若い人ほど対応力がありますよね。

 

先述の中村青年は、
このスピードとIT/WEBの活用力を十二分に発揮し、
継ぐ前よりも会社を大きく発展させることに成功したのです。

 

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■自分レベルの視点で
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自分レベルではいかがでしょうか?

 

僕たちは、
環境の変化や顧客の変化に迅速に対応できているでしょうか?
スピード感、出てるでしょうか?

 

そして、
ITやWEBについて積極的に勉強し、
経営に取り入れているでしょうか?

 

経営に必要な要素は他にもたくさんありますが、
この2つに関する視点は絶対に忘れてはいけないと思います。

 

ぜひ、自分自身を振り返り、
問題ないかどうかチェックしてみてください。

 

後継者に託したほうがいいのか?

 

それともまだ自分がやった方がいいのか?

 

どれだけ冷静に判断し、
実行できるか。

 

会社の将来がかかっています。

 

応援しています。

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■編集後記
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小4と年中の息子が2人とも同時にインフルエンザにかかりました。
僕もかなり警戒してうつされないようにしていたのですが、
体がダルく熱も出てきて、
「やっぱりうつされた!やばい!」と思っていたら、
案外あっけなく症状が改善。
単なる風邪だったようです。ほっ。
皆様も十分お気を付けくださいね。

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