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豊田礼人の基本的な考え方を
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2006/09/22

第75号【ところてんブランド】

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■「ところてん」を語る小学生
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「こういう暑い日にさ、ズルズルズルっと一気に食べるとホントにう
まいんだよっ!」

と幼馴染みのケンちゃんは毎日のように僕に語るのです。

20分はかかる学校からの帰り道、小学1年生のケンちゃんは
「ところてん」のおいしさを、同級生の僕にそれはもう最大級の情熱を
もって説明し続けるのです。

我が家では「ところてん」を食べる習慣がなかったので、僕にとって
は見たことも聞いたこともない得体のしれない食べ物です。ケンち
ゃんは何とかその素晴らしさを僕に伝えようと身振り手振りを交えて
必死(?)の説明を繰り返します。

大げさではなく、ホントに毎日その熱い話を聞かされた僕は、ある日
母親に頼んで「ところてん」を買ってきてもらいました。僕にとっては
念願の「ところてん」です。想像とは少し違ったその風貌を多少気に
しながら、ケンちゃんの教えどおりズルズルズルっと吸い込みました。

「??!!」

「ま、まずーっ!」

子供には到底理解できないその味に、思わず叫んでしまいました。

しかし、あんなにケンちゃんがオススメしていた「ところてん」が
こんなにまずいとは信じられません。勇気をもってもう一度口にいれ
てみました。

「・・・・。」

やっぱり、まずい。
どう考えても、まずい。

そして、3秒後に、こう思いました。

「ケンちゃんって、変。」

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■情熱は人を動かす
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その後、ついに「ところてん」を克服することはできませんでしたが、
今になってもケンちゃんのあの情熱は忘れません。ここで僕が言いた
いのは、「情熱をもって語ると、人は動く」ということです。

結果的に「ところてん」は好きになれませんでしたが、あれほどケン
ちゃんが情熱をもって語ってくれなかったら、「食べてみよう」とは
決して思わなかったはずです。

「ケンちゃんをここまで熱狂させる『ところてん』ってヤツは、
さぞかしうまいんだろうな・・」と思った豊田少年は、突然おっさん
くさい食べ物を欲す息子に戸惑う母親を説き伏せ、「一度食べてみる」
という行動を起こしたのです。

この行動の根源にはケンちゃんの情熱が間違いなくありました。

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■すごい情熱
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ベストセラー「すごい会議」(大橋禅太郎氏 著)の中でこんなエピソ
ードが紹介されていました。

大橋氏が経営するシリコンバレーの会社に面接にきたプログラマーに
不採用を通知しようと考えていたら、その雰囲気を察知したそのプロ
グラマーが

「とにかく俺を使ってみてくれ。給料はいらない。俺はプログラムを
きちっと早く組める」と必死にアピールするのです。

その勢いに負けて採用してみたら、彼は約束どおりの成果を出しました。

大橋氏は、
「相手に熱意をもって売り込む。判断するのに100%正しい客観的
基準などないのだから、相手にどれだけ『伝わるか』が大きな差を生む。
彼(プログラマー氏)のように崖っぷちで、あとのないやつは強い」
といってます。

ここでも情熱が人を動かしました。

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■自分レベルの視点で
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あることについて情熱をもって語り、あることについて情熱をもって
行動すれば、その「あること」についての専門家になってきます。

「専門」とか「得意技」がはっきりすることは、ブランド力を強くす
ることにつながります。そしてブランド力が強くなり、その「あること」
についての問い合わせや仕事の依頼が増えれば、ますます得意技に磨
きがかかります。そしてさらにブランド力が強くなるという好循環に
つながります。

情熱はブランド力を強くします。あなたと得意技をつなげてくれるか
らです。

ケンちゃんは、僕にとって「ところてんのケンちゃん」です。
ケンちゃんの「専門」はいうまでもなく「ところてん」です。
今でも「専門」か、是非聞いてみたいです。

さて、あなたは、「何のあなた」ですか?
何が「得意技」ですか?何が「専門」ですか?

それを情熱をもって語れたとき、あなたはブランドになっています。

僕たちもケンちゃんに負けないブランドになりましょう。

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■編集後記
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先日、家具屋にいって、仕事用の椅子を買いました。今回はその快適
な黒い革椅子に座って初めて書いた、記念すべきメルマガです(笑)。
家具屋さんに行くと、ほんとに楽しいですね。いろいろイメージが
膨らんで、あれもこれも欲しくなってしまいます。欲求をおさえながら
店をあとにしました。でもこの椅子、ホント気に入ってます。

良い仕事をするためには、良い椅子が必要です。

なんて思いながら、書きました。ではまた来週会いましょう。

(第75号終わり)

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