名古屋の経営コンサルタント レイマック

豊田礼人ブログ「シンプルなことの繰り返し」

2010/09/21

嫌なら買わないでください(キッパリ)。

豊田です。
→このブログに初めてお越しの方はこちらをご覧下さい。

先週金曜日に発行したメルマガ283号が好評でしたので、ブログでも紹介します。

■ホスタイル・ブランド■

「嫌なら買わないでください」

とでもいうような、強い自己主張をするブランドのことを、ホスタイル・ブランドと呼ぶそうです。ホスタイル(hostile)とは、敵意のある、という意味です。

これを唱えているのは、ベストセラー「ビジネスで一番大切なこと 」の著者でハーバード・ビジネススクール教授のヤンミ・ムン氏です。

51+kbXh+gaL._BO2,204,203,200_PIsitb-sticker-arrow-click,TopRight,35,-76_AA300_SH20_OU09_氏の主張はこうです。

多くのブランドが、笑顔で両手を広げ、多くの消費者を受け入れようとしている。例えば、マスターカードの「その笑顔、プライスレス」というCMにように。

しかし、そういった、にこやかで親しみのあるブランドに、消費者は少々退屈してきている。

こういう世の中においては、強烈な自己主張をする主体に魅かれることがある。ホスタイルブランドはそこを刺激するのだ──。

ヤンミ氏は、こういったブランドを「ひるまないブランド」として、やや戸惑いながらも、好意的に紹介しています。

■心配なら、飲むな■

例えば、レッドブルというドリンクがあります。

日本でも徐々にシェアを広げているブランドですが、アメリカで市場投入されたときは、その味に皆驚いたそうです。ヤンミの言葉を借りれば、「まずい」。

成分に対して懸念する声もあり、原料は牛の睾丸だなどという噂も飛び交ったそうです。消費者がボイコット運動を始めたこともあったとか。

しかし同社は、そういった動きに慌てる様子は全くなく、常に一貫した態度をとっていたそうです。

「心配なら、飲むな」

と。

■重ねてくれるな

日本におけるホスタイル・ブランドで真っ先に思い浮かぶのが、京都の男前豆腐です。

「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」とか「マサヒロ」とか、常人には思いつかない奇抜なセンスで豆腐マーケットを席巻しています。

ホームページでは、社長が歌う「男」をテーマにしたロックナンバーが流れています。しかしこういった奇抜なマーケティング戦略とは裏腹に、味にはとことんこだわり、その美味しさには定評があります。

この男前豆腐の黎明期、社長が豆腐を透明なプラスチックのケース(イチゴが入っているよな)にガバッと入れて、ビニール袋に入れて売ろうとしたところ、お店の人が、

「そんな容器じゃ、重ねてならべられないじゃないか」

と怒ったところ、社長はこう言ったそうです。

「重ねてくれるな!」

これぞ、ホスタイル・ブランドの態度です。

■自分レベルの視点で■

自分レベルではどうでしょうか?

ホスタイル・ブランドの態度については賛否両論あるかと思います。しかし、信念を簡単には曲げないぞという態度は、僕たちも大いに参考すべき点だと思います。

とにかく何でも受け入れろ、とりあえずやってみろ、という考え方もありますが、自分のブランドを立てたいのであれば、ブランドの信念を貫いて、時には断ることも必要です。

例えば、「根拠の無い値引きはしない」、と決めていても、仲の良い友達には割引価格で提供してしまうことってありませんか?

友達だから優遇するということは、ついついやりがちですが、それは正規の価格で買った他のお客様を裏切ることとも言えます。

信念を貫くと、もしかしたら、友達を無くすことがあるかもしれない。

しかし、もっと多くのお客様との信頼関係を築くためには、とても
重要な態度なのです。

(283号終わり)

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