2011/01/06
市場規模が3分の1になった業界
2010年のCDの生産額は、2000億円程度になる見込みだそうです。(日本レコード協会)
これは、1998年の3分の1の規模です。10年あまりで、驚くほど縮小してしまったことになります。
この背景には、音楽配信の普及に加え、ネット上で無料で楽曲が流出してしまっている事実があります。コンテンツがデジタル化して、ネット上を飛び交うようになり、CDという「モノ」がいらなくなったんですね。
しかし3分の1って、業界の人は青ざめているでしょうね。
一方で、コンサートの売上額は過去最高の約1255億円(2009年)に達したそうです。(全国コンサートツアー事業社会調べ)
アーティストにとっても、消費者にとっても、コンサートというリアルな場の価値が相対的に上がってきた、ということです。この動きにいち早く反応して話題になったのがマドンナで、CDの販売よりもライブツアーで稼ぐモデルにチェンジしていることは有名です。所属会社もレコード会社からイベント運営会社に替えるなど、その徹底ぶりはさすがです。(マドンナの記事)
デジタルが重要になればなるほど、アナログも重要になっていく。
(by 松井道夫 松井証券社長)
例えば、メールの一斉配信で年賀の挨拶をする人が増えれば増えるほど、紙の年賀状に手書きでメッセージを入れてくれる人の温かさや存在感が際立ちます。
デジタル化が急速に進む昨今ですが、同時にアナログの良さを改めて感じる機会も増えていく。
2011年、デジタルもアナログも、どちらも大切にしていきたい、と思います。
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