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豊田礼人の基本的な考え方を
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2015/04/24

第523号【上手なお金の使い方】

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■補助金は後払い

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昨日、30歳くらいの若手起業家とミーティングしました。

 

 

彼は現在、美容関係の会社を設立して丸2年たったところ。

従業員は4人おり、まずまず順調に経営をしています。

 

 

その彼、今回、新しいサービスを思い付きました。

そして、そのサービスを立ち上げるためには、

300万円くらいの資金が必要だということが分かったそうです。

 

 

それで、300万円を調達するために、国などの補助金は使えないか、

という相談を持ってきたのです。

 

 

ひとしきりビジネスモデルについて議論した後、

資金についての相談に移りました。

そこで、補助金というのは、申請が通ったとしても、

お金が振り込まれるのは後なので、

それまでをつなぐために、借入れをしなければならない、

という事実を伝えました。

 

 

すると、先にお金がもらえると思っていた彼は、

「えーっ!そうなんですか!」

とビックリしたのです。

 

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■借金は悪ではない

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彼、見た目は若干チャラいのですが、

中身はすごく堅実で、

今まで一切借金をせず、すべて自己資金で会社を回してきたそうです。

 

 

借金をすると返せなくなるのが恐い。

そのことを極端に恐れているのですね。

「借金=悪」と刷り込まれている。

 

 

だから、「補助金は後払いなので、つなぎで借り入れが必要」

と言ったら「えーっ?」となったわけです。

 

 

そして、

「成長していく会社というのは、借金をするものなのでしょうか?」

という質問をしてきました。

 

 

なるほど。

確かに、心配性で、石橋を叩きながら堅実の経営してきた彼の

姿勢は素晴らしいと思います。

 

 

しかし、そのやり方で良いのかどうかは、

なかなか判断が難しい問題です。

 

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■投資無くして成長なし

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今月のレイマックプレスに登場するペットのトリミングサロン経営の

牧野社長は、

まず銀行で借金をしてから、その資金で事業をスタートさせました。

 

 

事業計画をしっかり立て、必要な資金額を明確にして、

それを借り入れなどで調達してから事業をスタートさせるというやり方です。

事業に投資して、しっかりとした計画をもとに、リターンを得ていくと。

 

 

クライアントを見ていても、

未来の売上・利益のために、

先行投資が出来ている会社は伸びていきます。

 

 

前述の堅実な起業家のやり方も良いのですが、

本人もうすうす気づいている通り、

どこかでリスクを取って「投資」していかないと、

事業というのはなかなか成長しないというのも事実。

 

 

リサーチをしっかりやり、

リスクをきちんと把握した上で計画を立て、

投資する。

 

未来のためにお金を上手に使える経営者が、

大きな果実を得られるのです。

 

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■自分レベルの視点で

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自分レベルではいかがでしょうか?

 

 

みなさんは、未来の売上・利益のために、

今、投資をしているでしょうか?

 

私は実は、起業時してから

未来のために時間と労力を投資することはしっかりとやってきましたが、

金銭的な投資はあまりしていませんでした。

 

 

それは堅実で安全である反面、

大きなチャンスにも大きな成長にも結びつかないんですね。

 

 

東京で受けたいセミナーがあっても、

お金を使いたくないから見送る。

ホームページをリニューアルしたいけど、

お金を使いたくないから先延ばしにする。

 

 

こういう感じだと、成長スピードが遅くなります。

それを恐れて、まず借入れをし、

必要な投資をすることに決め、実行しています。

この投資はかなり効いていて、しっかりリターンに結び付いてます。

 

 

「お金を使わずにできること」を優先的に実行することは大切ですが、

それにとらわれ過ぎると、

どうしても行動が小さくなるし、こじんまりしてしまう弊害があります。

 

 

経営者として、堅実であり心配性であることは、

非常に重要です。

実はこれが大きな成功要因である場合もあります。

 

 

しかし、心配性であることは「何もしない」という

ことではありません。

 

 

冷静で客観的なリサーチのもと、

リスクを取って

必要な投資を計画的に行っていくことは重要です。

 

 

優秀な経営者は、お金の使い方が上手い。

 

 

そうなりたいですね。

ぜひ、あなたも。

 

 

応援しています。

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