名古屋の経営コンサルタント　レイマック

2012/02/03

第355号【コーチに個性は不要】

◎今週のメルマガ　【コーチに個性は不要】

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■主役はあくまで選手（プレーヤー）
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プロゴルファーでアメリカツアーの賞金女王にもなったことのある
岡本綾子さんのコーチ論にはいつもハッとさせられます。

岡本さんは現在は試合には出ず、もっぱら若手女子ゴルファーの指
導をしています。その時のコーチとしての心構えを、時々雑誌で
語ってくれています。

その言わんとするところは、

「コーチに個性はいらない。選手の良さや欠点を見極め、最大限の
能力を引き出すのがコーチの役目。主役はあくまで選手です」

ということです。

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■お客様が主役のはずなのに
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コーチが個性を発揮して、俺の言うことを聞け、俺が正しい、とや
り始めたら、選手の良さを消してしまう可能性がある、ということ
です。そんなコーチは、コーチ失格だ、と岡本さんは言うのです。

これはゴルフを始めとするスポーツの世界だけでなく、ビジネスの
世界でも同じことが言えると思います。

お客様が主役にならなければいけないのに、サービスを提供する側
のエゴが出すぎてしまい、自分たちが主役になってしまっているこ
とって、ありますよね。

お客様が本当に望んでいることは何か。不満に思っていることは何
か。それらを見抜く力、そしてそれに対して適切な提案や行動がで
きる力が必要です。

自分たちが個性を出しすぎて、お客様が置き去りになっていないか。
常にチェックする必要があると思います。

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■先生に個性は必要か？
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教育の現場では特にこの視点は重要だと思います。

日本の学校の授業は退屈だ。もっと個性のある先生に教えてもらい
たい、という声を聞くことがあります。確かに、自分の過去を振り
返っても、個性的で面白い先生というのは少なかったと思います。

だからもっと個性のある先生を輩出しないと！という意見も否定す
るつもりはありません。

しかし指導者である先生の個性が強すぎて、主役であるはずの子供
たちの良さや欠点や課題を見抜く力が低く、子供の個性を伸ばすこ
とが出来なかったとしたら、本末転倒です。

自分の個性を発揮することも時には必要かもしれませんが、指導者
にとって本当に大切なことは、教え子の個性を伸ばし、人間的にも
成長させることだと思います。

これは、会社における管理職とプレーヤーである社員との関係に
おいても同じことが言えます。つまり、管理職は自分の個性よりも
部下が個性を発揮できるような環境づくりに腐心すべきなのです。

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■自分レベルの視点で
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自分レベルではどうでしょうか？

コンサルタントの役割は、クライアントが最大限の力を発揮し、成
果が出せるようにアドバイスし、支援することです。

自分の個性を発揮することよりも、相手の個性を見極め、強みや
課題を見抜き、正しい方向へと導くことこそが重要な役割です。

僕の個性なんて、正直、どうでもいい。

それよりも、お客様の個性を活かせるかどうかが問題です。

ちょっとかっこ良く言ってしまいましたが、決して大げさではなく、
それについて、いつも考えています。

お客様の成功が、自分の成功。

道は平坦ではありませんが、愚直に取り組んでいこうと思っています。

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■編集後記
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昨日は名古屋でも大雪が降りました。発表では１５センチの積雪と
いうことでしたが、20センチは積もっていたように感じました。
久々の雪に6歳の息子は大喜びでしたが、寒すぎて風邪を引いてし
まったようです。うつされないように気をつけます。

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（第３５５号終わり）

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