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豊田礼人の基本的な考え方を
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2007/01/26

第93号 うれしいなら喜べ

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■うれしいなら喜ぶ
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ゴルフの丸山茂樹選手のインタビューを読みました。アメリカでプレ
ーする丸山選手ですが、ここ2,3年は思ったような活躍ができてい
ないようです。

自身が語るところによると、最近自分を押し殺してプレーしていたよ
うで、ゴルフ自体も面白く感じていなかったそうです。それを反省し、
来シーズンからは「もっと感情を表に出す」、と決意しています。

失敗したときは悔しがり、うれしいときは素直に喜ぶ。たとえ、その
態度を「紳士らしくない」と周りに思われようと、自分の感情をスト
レートに表現することの重要性を感じているのだそうです。

ソニーオープンで活躍し、先週このメルマガでも話題にしたタッド・
フジカワ選手も、バーディとった時は喜びを爆発させていました。そ
の姿を見た観客も熱狂し、さらに本人ものっていく、という好循環が
起きていましたね。

丸山選手の明るいスマイルを今年は一杯見たいものです。

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■喜怒哀楽を出すことの重要性
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1月25日の日経新聞夕刊に、サッカーJリーグ1部のチーム「大宮
アルディージャ」のファーベーク監督の記事が載っていました。監督
は大人しい選手に向かって「喜怒哀楽をもっと出せ。プレーは楽しむ
ものなんだから」といっています。

日本人にはなかなか感情を表に出さないという文化があるのかもしれ
ません。相撲では勝ってもガッツポーズしてはだめという暗黙のルール
があります。正直、「この力士の喜んだ顔見たいな~」と思うときもあ
ります。その方が人間性が見えて、より親近感をもてるはず。相撲の
低迷の理由は案外このあたりにあるのかも知れません。

しかし、チームでプレーする競技では自分の気持ちを相手に理解して
もらうことは重要で、ファーベーク監督は「背中に目はないのだから
周りの人が情報を与え、助け合うのがサッカーだ」といっています。
ゴール決めたら喜べ、そして仲間には応援の声を出せ、ということで
す。

この方針の下、選手たちはかなりにぎやかになってきたそうです。こ
の「感情オープン化作戦」、私は上手くいきそうな予感がしています。

今後大宮の動向を注目しましょう。

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■ブランドが生まれるとき
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相手に信頼してもらい、相手の心の中に静かに住まわせてもらうのが
ブランドです。こちらからの一方的なアプローチでなく、あくまでも
相手に認めてもらってはじめてブランドは生まれ、生きるのです。

そして、何かの時にふっと思い出してもらい、相手のほうから自然な
カタチでアクセスしてくれる。こうなると無駄な駆け引きはなくなり、
ビジネスも人間関係もとてもスムーズにいきます。値引きとは無縁の
世界です。

こういう良い関係を構築するためには、まず相手に自分のことを知って
もらわなければ始まりません。知ってもらい、信頼してもらわなければ、
相手の心の中で生きることは不可能です。

知ってもらうためには、感情を出す必要があります。大げさにする必要
はありませんが、うれしいときは喜び、悲しいときは泣く、という人間
っぽさが、商品ブランドにしろ、人間ブランドにしろ必要なのではない
でしょうか。それを感じたとき、親近感がわき、もっと知りたいと思う
のです。

お店でモノを買ったとき、店員さんに満面の笑みで「ありがとうござ
いました!」と言われたたら、ちょっとうれしいですよね。そこで
じわっと心に何かが灯ったりします。

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■自分レベルの視点で
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人間は、黙っていると、「怒っているの?」と思われるときがあるよう
です。

こっちは別に何も考えてなくてボケッとしているだけなのに、黙って
いるだけで「怒っている」と思われて損したことが、私にも何度かあり
ます。そういう顔なのかな?

こっちとしては「勝手に怒っていると判断しないで!」と思うのです
が、周りはそう感じてしまうのだからしょうがないですよね。

だから最近は無理にでもテンションあげてしゃべるようにしています。
正直、ちょっと疲れるのですが、でも常に心がけていると自然に身につ
いてくるものです。(自分でいうのもなんですが、これでも随分改善
したんです)

自分がもしリーダーだったら、なおさらです。チームとして結果をだす
ために、もっと感情を表に出していくことが求められます。ビジネスで
すから一喜一憂していられないケースの方が多いのは当然ですが、人
に動いてもらうためには、「ハート」に訴えるものがなければいけません。

良くも悪くも人間らしい人。

そういう人はとても魅力的で、不思議と協力者が集まります。

今年はみんなで怒り、泣き、そして笑ってみましょう。

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■編集後記
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先日パソコンがウィルスに侵されていることがわかり、結構対処に苦
労しました。ウィルス対策ソフトは買ってきてあったのに、忙しさに
かまけてインストールを先延ばしにしていた矢先にやられました。あわ
てて入れたのですが時すでに遅し。結局OSを入れなおし、それに伴
う再設定作業で3時間くらい費やしてしまいました。備えあれば憂い
なし。今回はほんとにほんとに身に染みました。

(第93号終わり)

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