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豊田礼人の基本的な考え方を
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2014/02/21

第462号【余裕が会社を救う】

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■「余裕」を持つ

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商品やサービスにはライフサイクルがあるので、

今、どんなに売れているものでも、

未来永劫売れ続けるということは考えにくい。

 

 

だから、将来的にも会社の業績を安定成長させていくためには、

既存の事業をやりながらも

新しいことに取り組んでいくことが重要となります。

 

 

新しいことに取り組むためには、

起業家的な気質を組織に植え付けることが必要です。

 

 

そのためには、

「このルールの範囲内ならば、自身で『自由に』行動してOK」

という雰囲気を会社内に作り出すことが求められる、

と早稲田大学の東出浩教教授は言っています。

 

 

社員に自分で判断できる自由を与えられる「余裕」を持つことが、

社員の可能性を広げ、

会社の可能性を広げることになるのです。

 

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■余裕を義務づける

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社員に自由を与える例として有名なのが、

米化学大手3Mの「15%ルール」です。

 

 

社員は業務時間の15%までならば、

会社の許可なく好きな研究に割いてよい、

という制度です。

1日8時間が業務時間だとしたら、

1時間10分強を使えるということです。

 

 

粘着力が極めて弱い接着剤を使った付箋「ポストイット」は

この制度から生まれ、

大きな収益を生む商品となりました。

 

 

グーグルはこの仕組みをさらに強め、

社員に業務時間の20%を担当の仕事以外に使うことを

「義務づけた」そうです。

 

 

この「余裕」が会社の強さの源泉になっているんですね。

 

(参考:日本経済新聞2014年2月12日)

 

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■やるのか、やらないのか

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しかし、中小企業にはこの余裕がないのが現実。

 

新規事業をやりたいのはやまやまだけど、

現実的には現業が忙しすぎて、

時間が取れない、

という嘆きをよく聞きます。

 

 

しかし、

時間が無い!

と叫んでみたところで何も解決しません。

 

 

経営者がすべきことは、

新しいことをやるのか、やらないのか、

を決めることです。

 

 

新しいことをやる必要がない会社であれば、

それはそれで何ら問題はありません。

 

 

しかし、現業に何らかの不安を抱えている会社であれば、

新しいことをやるのだ、と意思決定し、

そのための「余裕」を無理やり作るしかありません。

 

 

これは戦略に関わる重要な意思決定です。

時間が無いという属人的な時間管理の問題として片付けるわけにはいきません。

 

 

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■自分レベルの視点で

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さて、自分レベルではどうでしょうか?

 

あなたには、自由に考えたり、

行動したりする余裕がありますか?

 

 

忙しさを理由に、

新たな挑戦を後回しにしていませんか。

 

 

本当はやろうと思っているのに。

ちょっと前まで、「絶対にやろう」と思っていたのに、

やれていないこと、

ありませんか。

 

 

実は、そう言う私自身も、

やろうと思っていたのにやれていないこと、

たくさんあります。

 

 

ですから、

自分に「余裕」を与えるルールを作ってみようかな、

と思っています。

 

 

例えば、毎日、3時のおやつとコーヒーを飲みながら、

30分だけ新しい事業の構想を練る時間にしてみるとか。

 

 

8時間のうちの30分なら、

それは「6%ルール」。

 

 

この6%の投資が、

何かを変えるかもしれません。

 

 

ぜひあなたも、

自分なりの「余裕」を見つけてくださいね。

 

 

応援しています。

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