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豊田礼人の基本的な考え方を
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2007/04/13

第104号【対立が儲けを逃がす】

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■給食費滞納に保証人?
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給食費を滞納した場合に備えて、連帯保証人の記載を求める「納入確
約書」の配布を、宇都宮市教育委員会が始めたそうです。

いくら何でもやりすぎだという抗議電話が数件あったそうですが、
「ついにここまで来てしまったか・・」というのが正直な感想です。

給食費問題を含めた、最近の教育現場の色々な問題を見ていると、学
校側と保護者側との間の信頼関係が大きく崩れてしまっていることに
原因の多くがあるような気がしてなりません。

学校側は、親の家庭での教育方法が悪いといい、保護者側は、先生の
指導能力の不足や教育委員会の管理不足を責め立てるという対立の構
図です。そこでは、「国の宝である子供をみんなで育てる」という共通
の目標が忘れ去られています。

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■会社の中でもいがみ合い
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会社の中でも、立場の違いで同僚同士がいがみ合うことがあります。
例えば、営業と製造現場の対立は、多くの会社が抱える悩みの一つ
かもしれません。

営業側は、製造現場に対して「もっと安く、早く、良いものを作れ」
と要求し、製造現場側は営業に対して「もっと高く売ってこい、納期
を長く確保してこい。客の言いなりになるんじゃない」といいます。
営業マンのころ、僕も現場の人とよくケンカしていました。

先日もコンサル先の企業で、社員さんと話していたら、会社の別部署
や上司の話になり、いかに彼らが悪いかについてを延々と聞かされる
羽目になりました。「そういうあんたたちはどうなのよ・・」と言い
そうになりましたが、グッとこらえて帰ってきました。

マーケティングうんぬん言う前に、これらの会社内の「負の感情の竜
巻」に売れない原因があるんじゃないかな、と強く感じます。

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■地球級パワーブランド:パタゴニア
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パタゴニアというアウトドア用品のブランドがあります。先日、名古
屋店のスタッフの方と話す機会があり、パタゴニアの環境問題への徹
底的なこだわりぶりを聞かせて頂きました。

パタゴニアはアウトドア用品メーカーとしては、ペットボトルからフ
リースを作った初めての企業だそうですが、売上高の1%か、税引き
前利益の10%かのどちらか多い方を「地球税」として寄付している
そうです。
http://www.patagonia.com/

このスタッフさんは、こういった環境への取り組みをはじめ、自然を
愛し、地球を愛するというパタゴニアの精神を、それはもう社長の分
身かと思うほど熱く語ります。会社を愛しているのだな~というのが
よく分かります。

登山、サーフィン、スキーなどアウトドアスポーツを趣味とするパタ
ゴニアの社員たちは、この会社の理念のもとでお互いを理解しあい、
尊重しあい、スポーツ活動のための休暇を融通し合うなど、非常に強
く結びついています。会社もまた、こういった社風を何よりも大切に
しているそうです。

会社と社員との信頼関係、社員同士の信頼関係が、パタゴニアブラン
ドを強くし、規模は小さいけれど超高収益の企業体質を作り上げてい
るのです。

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■組織の成立条件
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経営学者のバーナードは、組織が上手く成立するための条件として、

・ 組織の共通目的
・ 貢献意欲
・ コミュニケーション

の3要素が必要だと説きました。

つまり、お互いにコミュニケーションできる人々が、組織に貢献し
ようという意欲(意思)をもって参加し、共通の目的を達成しようと
行動しなければ、組織は成り立たない、と言っているのです。

この考え方を、教育現場で応用してみましょう。

先生と保護者は、「子供を良い人間に育てる」という共通目的を持ち、
お互いがこの目的を達成するために「意欲」をもって積極的に取り組
み、継続的にコミュニケーションをとることで、もっと良い関係が
築けるはず、と考えるのです。

学校と家庭を含めて一つの「組織体」と捉えてみる。
そして、

・共通目的
・貢献意欲
・コミュニケーション

という3要素から、自分たちの「組織」を考える。

先生と保護者がこの視点で教育を考え始めたとき、給食費の滞納率は
減るに違いありません。

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■自分レベルの視点で
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自分の中にも、対立する2人の自分が存在します。

「どうせダメだ。辞めてしまおう」と思うダメだし君と、

「一度の人生、思いっきり挑戦したい」と思うイケイケ君。

この2人が交互に顔を出すから、頭の中がモヤモヤし、迷い、悩み、
あげくの果てに一向に行動に移せません。

そういう経験、ないですか?

このときも、先の3つの要素を思い出してください。

・共通目的
・貢献意欲
・コミュニケーション

です。

つまり、ワガママな2人の自分が納得する共通の目的を設定し、今何
ができるかという意思を確認するために、常に語り合うことを意識す
るのです。

自分の中で、もう1人の自分とコミュニケートし、自分の目的や意思
を確認する。何度も何度も質問と回答を繰り返す。

この作業の愚直な繰り返しが、「自分」を作り上げていくんじゃないか
な、と最近感じています。

もうすぐゴールデンウィーク。予定を立てながら、今週末考えてみて
くださいね。

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■今週の一冊 「アメーバ経営」 稲盛和夫 著
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京セラ名誉会長の稲盛氏が唱える「アメーバ経営」を分かりやすく解
説してくれます。

「時間当たり採算管理」を軸に、社員全員に数値意識を持たせ、経営
を合理的に管理する手法が説かれていますが、その根本には、社員全
員に「経営参加意識」を持たせるという氏のそもそもの理念が息づい
ています。

この本の中で最も印象的だった言葉は、

「企業経営を安定させようと思うなら、たとえ技術的には優れていな
くとも、どこでもやれるような事業を優れた事業にすることが大切で
ある。つまり、誰でもやれるような仕事をしていても、『あの会社は
ひと味違う』というような経営をすることが、その会社の真の実力な
のである」

という部分です。

普通の仕事を徹底的にこだわってやる重要性を改めて教えて頂きまし
た。

熱狂的稲盛信者の友人H君に感謝。

興味のある方はコチラカラ↓
https://www.raymac.jp

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■編集後記
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本文でも取り上げたパタゴニアのスタッフさんとともに環境について
考えるセミナーを、僕も参加しているNPOが行います。僕も深く
関わっているセミナーなので、4月25日に名古屋にいる方で、都合
のつく方は是非遊びにきてください。5500円で飲み会つきです。
お会いできたら、うれしいですね。
申しこみは、下記シートをプリントアウトして、FAXして頂くか、
僕あてにメールを頂いても結構です。
http://www.mijp.jp/event/reikai.pdf

では、また来週お会いしましょう。
(第104号終わり)

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