名古屋の経営コンサルタント レイマック

豊田礼人ブログ「シンプルなことの繰り返し」

2009/08/13

売るものが無い!!

サンプル・ラボを運営するメル・ポスネットという会社が5月に破綻したというニュースをご存知の方も多いでしょう。

サンプル・ラボとは、食品や雑貨、化粧品などの試供品を消費者に提供する会員制スポットです。消費者は入会金と年会費を払って会員登録し、アンケートへの回答を条件に店内のサンプル(試供品)を1日5品持ち帰れる、というシステムです。

要 は、商品の感想をリサーチしたい企業と、少額の料金でサンプルをたくさん試したい消費者とのマッチングサービスです。これが受けて、当時はマスコミで一斉 に取り上げられ、入場制限をしなければならないほど客が殺到したそうです。僕もこれを知った時はそのビジネスモデルの面白さにワクワクしたのを思い出しま す。

しかし、破綻。その原因は、サンプルを提供する企業を集め続けられず、サンプルが不足し、品揃えもマンネリしたためだとか。サンプル提供する企業を集める仕入体制も脆弱だったようです。せっかく並んで店に入っても、サンプルが無かったら、客は二度と来なくなりますよね。

事業を始めるとき、どうしても集客の方に目が行きがちですが、仕入れが機能しないと、客が来ても売るものが無く行き詰る、という当たり前のことを思い出させてくれた例ですね。

話 は変わりますが、人材派遣や人材紹介というビジネスモデルもマッチングサービスです。企業からの引き合いがあっても、マッチした人材がいなければ売上は止 まります。不況で低迷する人材業界ですが、少しずつ引き合いは出てきているようです。でも、ピンポイントの人材を求める企業側のニーズにどう応えるか(必 要な人材を仕入れられるか)がより強く求められることになるでしょう。

リサイクルビジネスも仕入れが命です。ブックオフが成功しているの も、古書の仕入れノウハウを簡素化し、誰でも仕入作業をできるようにしたことが、飛躍のポイントでした。古本屋のオヤジさんのような目利きでなく仕入業務 ができるシステムなんですね。でも最近はネット販売のアマゾンで中古本を家にいながらにして売る人も急激に増えているので、仕入れに苦労するかもしれませ んね。

使用済みゴルフボールをゴルフ場から仕入れて、キレイに磨いて販売するリサイクルビジネスで成功している会社もありますが、これも今後競合が増えれば仕入れで苦戦するでしょう。

マッチングビジネスって、アイデア一つで飛躍する可能性を秘めていますが、仕入れ体制などのバックヤードをキチンと組み立てておかないと、長続きできないという危険もはらんでいるようです。

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