会議で人間関係を修復
戦略の遂行のためには、社内の意思統一・コミュニケーションの円滑化・リーダーシップの発揮が必要です。しかし、これがなかなか上手くできません。
なぜか?
小さい会社はアットホームであることをしばしばアピールポイントにしますが、実は小さい組織であればあるほど社内の意思疎通が悪く、コミュニケーションが崩壊していることが多いからです。コミュニケーションが崩壊していれば、戦略を遂行することはできません。
コミュニケーションが崩壊している原因は色々ありますが、私は次の2つに集約されると思います。
原因① 少人数で代わりの人材が存在しないため、社員に「解雇されるかも」という危機意識が薄く、会社の規律が守られない。(大企業は次々と新人が入ってくるので、社員に一定の危機感を持たせることができる)
原因② 少人数だけに、一度社内で衝突すると人間関係が修復しにくい。ゆえに、社内の雰囲気が暗くなる。また、人間関係が濃いので派閥が生まれやすい傾向がある。(大企業はたくさんの部署があるので、異動によって人間関係がリセットされる)
小さい会社特有のこういったコミュニケーション崩壊状態を修復しない限り、たとえ優秀な戦略があろうともそれが実行されることはありません。会社が変わらないのはそのためです。
この状態を打破するために、会議を開くことが重要です。
会議の無い会社は、まずやってみる
コンサルティングの依頼を受けてお話を聞いてみると、会議が一切行なわれていない会社が結構多いことに驚きます。
小さな所帯なのに日常の連絡や報告のためにわざわざ会議を開く必要は無いかもしれませんが、問題解決、長期利益を獲得していくための戦略などについては、やはり会議という形で時間をとって議論していく必要があります。
また、経営者のリーダーシップが弱く、会議が召集できない場合もあります。会議を開くためには業務をストップするか、あるいは残業を強いる必要があるので、リーダーシップがとれていない組織では「貴重な時間を割いて会議を開催する」というハードルを乗り越えられないのです。無駄な会議は極力減らすべきですが、全く会議が無い会社も心配です。会社が複数の人間で構成されている以上、意思統一を図り、コミュニケーションを円滑にすること無しに業績を上げていくことはできません。それだけ会議が持つ役割の重要性は高いと言えるのです。
また、会社が組織として活動しているのは、多用なメンバーが集まって相乗効果を出した方が、一人で全てをやるよりも優れた成果が早く出せるからです。小さい会社ほど、限りある資源を組み合わせて最大限の力を出す必要があります。そのために、多様な考えを持った人々が自由に安心して意見を交換できる場が必要なのです。その重要な場が会議です。
社員が意見を出し合って戦略を作り上げれば、その戦略に対して「納得性」が生まれます。会社が成功するためには、戦略の優秀度に加えて、「メンバーの納得性」が必要です。戦略が平凡でも、メンバー間の納得性が高ければ、より高い成果を生むことさえあるのです。
成功=戦略の優秀度×メンバーの納得性
私が会議に参加します
貴社との契約後、コンサルティングの流れに沿って課題整理や財務分析、買われる仕組みの構築などを必要に応じて行ないますが、同時に定期的に貴社の会議に参加し、社内のコミュニケーションが円滑になるように支援していきます。司会(ファシリテータ)として議論を整理したり、エクササイズ(演習)を用意したりもします。また、戦略策定ツールを使って戦略についての議論を促すこともあります。会議における人間関係はその会社の縮図です。ここに宿る問題点を洗出し、解決に導くことが私の重要な役割となります。
多くの会議が失敗している理由として、司会(ファシリテータ)をリーダーが行なうことがあります。経営者が司会をすると、ホンネの議論がしにくくなり、真の解決策が導き出しにくくなります。最終的な意思決定を行なう経営者は、チームのメンバーが行なう議論を見守り、まとまった案の採否を判断するという姿勢が必要なのです。
外部の人間が司会(ファシリテータ)を行なうことで、中立的な立場から議論を活性化することができます。また、合意形成のプロセスを丁寧に構築していきますので、納得性の高い戦略を導き出すことができます。
ある顧問先では、社員全員で戦略を考え、合意出来た3つの案をもとにプロジェクトチームを発足させ、社員の自主性を引き出しながら、今までやれなかった取り組みを実践しています。


