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豊田礼人の基本的な考え方を
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2006/11/24

第84号【デュアル目標管理】

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■NPO
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最近NPO(特定非営利活動法人)に参加しています。日本の「もの
づくり」にもっと目を向けましょう、というのが大きなコンセプトで、
名古屋で活躍する若手経営者が集まって組織されています。これから
全国的に活動範囲を広げますので、皆さんに会う機会もあるかもしれ
ませんね。興味のある方はホームページをご覧ください。↓
http://www.mijp.jp

非営利ですので、もちろん報酬はもらえません。それでも参加スタッ
フは夜8時から12時近くまで続く会議に積極的に取り組んでいます。
皆自分の仕事を終えてから集まるので、こういう時間帯になるのです
ね。

そこでは、毎回コンセプトの実現に向けてエンドレス?な議論が展開
されます。私も参加したばかりで勝手の分からない中、眠い目をこす
りながら、なんとか頑張っています(モチベーション維持が課題です)。

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■目標をどう設定するか
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企業や個人の目標には2種類の目標があります。一つは「こうなりた
い」というなりたい像(ゴール像ともいう)を設定する「価値目標」
と、もう一つは「売上げがいくら欲しい」「年収いくらほしい」とい
う「数値目標」です。どちらが大切か、と優劣をつけるものではなく、
両方が両方とも非常に重要なものです。理想だけでもダメですし、お
金ばかり求めてもギスギスして上手くいきません。

「価値目標」はブランド戦略と密接に関わります。こういう価値を実
現するために、お客様に約束する、または自分に約束する、というの
がブランド戦略の根底にはあります。それはお客様を引き付け、そし
て自分や社員などステークホルダーを引き付ける、求心力をもった目
標であるはずだからです。

一方「数値目標」は、売上げや給料といった数値で表現されるもので
あり、企業では「中長期経営計画」で表されます。個人でも「3年後
に年収1億円!」というバブリーな目標を立てている人もいますね。
金額の実現性は別にして、個人でも数値目標をもつことはいいことで
す。

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■デュアル目標管理
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NPOは、「価値目標」に重きを置いた人でないとなかなか参加でき
ません。貴重な時間を割き、疲れた体に鞭打って打ち合わせ場所まで
出てくるのですから、高い動機づけが必要です。

確かに将来的には、そこで得た知識や人脈で「数値的な見返り」をも
とめる面もあります。しかし基本的には、「コンセプト」を実現する
ために、手弁当で参加できる気持ちが何より求められます。

NPOよりもさらに「価値」のみを追求すると、それは宗教的な色彩
が強くなります。手弁当どころか、「お布施」と称した金銭的な提供
も出てきたりします。

一方で「数値目標」のみを強烈に求めたのがライブドアや村上ファン
ドでしょうか。とにかく企業価値を上げるためにM&Aを繰り返し、
「儲けたヤツが一番エライ」という主張をなんら臆することなく発信
し続けた堀江氏は時代の寵児ともてはやされました。

しかし、事件発覚後の調査で結局中身は何も無かった、という事実が
さらけ出されました。プロ野球参入や国政への立候補などを通じたマ
スコミへの過剰な露出で「ライブドア」ブランドは高まったかに見え
ましたが、実はブランドで最も重要な「お客様との約束」という考え
方がほとんど存在せず、ブランドとしての価値は極めて低かったと言
わざるを得ません。

価値目標のみを追求しすぎると宗教的色彩が濃くなり、数値目標のみ
を追求しすぎると詐欺的な世界に近づく恐れがあります。やはり、こ
の2つの目標がバランスよく存在する「デュアル(2つの)目標管理」
が重要なのです。※デュアル目標管理は私豊田の造語です。

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■自分レベルの視点で
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中小企業の経営者に「価値目標を明確にした方が良い」とアドバイス
すると、数字に細かい経営者ほど「そんなものは不要だ」と言い返し
てきます。

いや、厳密にいうと「そりゃ、あった方がいいのは分かるよ。ごもっ
とも。だけどそれで明日の飯食えるの?」という反応です。必要なの
は分かるけど、明日のカネどうするの?ということです。

コンサルタントの教科書には、「まず経営理念を明確にせよ」と書い
てあるので、面食らったこともあります。

中小企業の経営者にとって資金繰りは最重要課題です。ですから「数
値目標」にこだわるのは当然です。しかし、社員たちにとっては、「
価値目標」がないと、会社に魅力を感じなくなってしまうということ
もまた、事実です。

社員に愛されない会社がお客様に愛されるはずもありません。そこに
は「約束」は存在せず、ブランドも育ちません。

社長の皆様、是非一度、数値目標のとなりに価値目標を掲げてみてく
ださい。NPOのような高尚なものでなくて良いですから。

それで初めて、車の両輪がまわりだし、まっすぐ目標にむかって進み
出すのです。

こうなったときの社内の一体感は鳥肌ものですよ。

私が約束しますから。

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■編集後記
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久しぶりに鉛筆をナイフで削ってみました。すると木の香りがしてき
て、なんとなくリラックスできるんです。パソコンのキーばかり触っ
て、なかなか鉛筆を持つことも少なくなりましたが、このアナログな
行為は、せかせかした気分を落ち着かせる効果があると気づきました。
鉛筆削りじゃダメですよ。是非ナイフでシュッシュッとやってみてく
ださい。しみじみしちゃいますよ。

(第84号終わり)

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