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豊田礼人の基本的な考え方を
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2016/10/21

第601号 【客が普通に求めている基準を超えているか】

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■ショップオーナーの嘆き
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先日、
紳士アパレルのショップオーナーが相談に来ました。

 

そのオーナーは相当困っているらしく、
現状の経営の苦しさ、
そしてその原因を苦り切った表情で延々と語ります。

 

消費者のライフスタイルや好みの変化、
立地の悪さ、
家賃の高さ、
地球温暖化、
仕入れ先からの厳しい要求、
雑用に時間が取られて経営の仕事が後回しになっていること・・・などなど。

 

色んな事情が重なって、
商品が以前のように売れない、と困っている。
苦しさがこちらにもビンビン伝わってきます。

 

さて、どうしたものか・・・。

 

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■売れる雰囲気がない
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僕はそのオーナーの店を直接見ていなかったので、
オーナーの話を聴きながら、想像力を働かせました。

 

様々なことをやってきて、
万策が尽き果て、
相談に来たのだな、と。
それくらい、今の状況は悪いのだな、と。
本当にアパレル業界は厳しいのだな、と。

 

しかし。

 

先日の休みの日に家族で出かけた時、
たまたまそのお店の前を通りがかったのです。

 

そして、事実が見えた──。

 

その店の第一印象。

 

「あ、これは売れないな」

 

正直言って、
売れる雰囲気が全く無い。
入りたくなる感じもしない。

いや、入りたくない・・・。

 

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■やるべきことをやっているか
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つまり、
その店は努力を重ね工夫を凝らし、
万策尽き果てて、
「それでも売れない気の毒な店」なのではなく、

 

「やるべきことをやっていないために売れなくて当然の店」
だったのです。

 

まず看板に店名しか書いていないので、
何の店か分からない。
その看板も、一方向からは看板が見えるが、逆方向からは見えない。
逆方向からの方が人通りが多いはずなのに。

 

外から店を覗いた時、
店内が暗い。
さらに陳列に工夫がなく、商品が素敵に見えない。

 

ひと言でまとめると、
客が求めるお店としての「一定のレベル」に達していない。
これでは苦しい。

 

そのオーナーさんも、
客観的に自分の店を眺めることが出来れば気づくはずです。
でもそれがなかなかできないのかもしれません。

 

しかし逆に言えば、
やるべきことがたくさんあるということは、
まだまだ伸びしろがあるということ。

 

コツコツ改善活動を積み重ねれば、経営は好転するはずです。

 

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■自分レベルの視点で
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自分レベルではいかがでしょうか?

 

あなたの商品、
あなたのお店、または会社、
そしてあなた自身。

 

それらを客観的に見た時、
顧客が当たり前に求めている一定のレベルに達しているでしょうか?

 

他社との違いがアピールできているかとか、
あなたの会社ならではの強みとか、
ターゲットが明確になっているかとか、

 

もちろんこういうことも大事なのですが、
大前提として、
当たり前にあるべき「一定の基準」を満たしているか、
がまずは重要になります。

 

そこに行きたいか、行きたくないか、
人間はまず、動物的に反応する。
理性的に考えるのはその後。

 

客観的に自らを振り返ってみる必要があります。

 

やるべきことが、まだまだ見つかるかも。

 

応援しています。

 

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■編集後記
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自分のやりたいことが分からず、
悩む人は多いと思います。
今日会った起業家もそうでした。
自分が本当にやりたいことが見つかった人は幸せです。
ぜひ、見つけて欲しいです。

 

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